北米大陸にて、これまでに発見された中で最古となる人々の集落の遺跡が発掘されて話題になっている。
遺跡はカナダのビクトリアから北西約300マイル離れたトリケ島(Triquet Island)にて発見された。遺跡からは槍やモリなどの漁具を含む古代人が用いたと見られる遺物が多数発見されており、14000年前のものと見られている。
年代で考えると古代エジプトの遺跡よりも古い遺跡となり、人類の最古の時代に文明がどのように興ったかを研究する上で重要な発見となると考えられている。
これまでは北米大陸の古代人は氷河期時代に渡ってきてから、厳しい環境もあって永らく文明とは無縁であったと考えられてきた。しかし、今回の遺跡の発見により、北米大陸のみならず世界における古代史の定説が覆る可能性も出てきたと研究者らは語っている。
研究の結果、現在では北米大陸に人間が定住したのは定説よりもかなり早いとみられており、2008年にはコペンハーゲン大などの研究チームがグリーンランドの約3前年前の居住地跡から見つかった毛髪のDNAを調査し、現在極北地方に住むイヌイット達とは異なる人種のものである事実を発見している。
こちらの遺伝子はシベリアやベーリング海峡周辺の住民のものと似通っており、モンゴロイドに相当する現代のイヌイットとは違うとのこと。
研究が進めば、北米大陸に住む人々のルーツや文化の歴史が判明するのではないかということだ。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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