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「Yahoo!オークション」伝説の出品物 呪物…地球 …タイムマシン?!

1999年9月から日本向けサービスが開始されたYahoo!オークション、通称「ヤフオク」は時折奇妙な出品がされている。

ある人物が5年間の一人暮らし中に溜めた計258本のトイレットペーパーの芯、ついさっきまで13万5000円の金額が入っていたという封筒、虫歯が原因で折れた歯、中には藁人形やブードゥー人形、出所不明の心霊写真とされるものなど、いかにも呪物と思えるようなものまで様々である。

思いもよらないものが出品物として掲載されていたこともある。

2012年10月25日には、1億1072万1919円でなんと「地球」が中古として出品され、出品者も「この前、また神様が夢に出てきて地球はお前のものだ。と言ってましたので出品します」と説明。流石に規模から鑑みると安すぎるような気もするが、結局その後結果がどうなったかは不明である。

2011年には、あのドラえもんの秘密道具でもお馴染みの「どこでもドア」が出品されて話題となったことがある。ただし、このどこでもドアは出品者が自作ムービーを撮影する際に作成した大道具であることが明言されており、高さ約225cm、横幅約100cm、奥行き約9cm、輸送が困難であるため落札者が自宅まで引き取りに来ることを条件としていた。

どこでもドアは劇中の大道具ということであった。しかし、もっととんでもないものが出品されたことがある。

2000年6月、「タイムマシン(本物)」という出品がなされて大きな話題となった。その出品額は、一説にはヤフオク史上最高額とも言われている99兆9998億9971万3536円という、あまりにも桁違いのものであった。

商品情報は、「タイムマシンを開発しました。実用に耐えるものです。100V家庭用電源で作動します。開発に5年、開発費用に2000万円近くかかりました。扱いはいたってシンプルですが、使い方を誤ると怖い思いをするかもしれません」とのことで、概要は突起・装飾部を含めて幅152cm、奥行き215cm、高さ150cm、重量は200kg、搭乗可能人数1人、外観はアールヌーボー調でブルー、そして誤差は秒単位だという。

さらに、試乗後のキャンセルは可能、さほど大きなG(重力)はかからず20年前のジェットコースター程度、常識では想像できない事態も起こり得るがマシンの誤作動とは無関係、などQ&Aに寄せられた数々の質問に対して出品者が事細かく返答しており、ますます不思議な様相を呈した。

結果として、この取引は無効になってしまったために落札者も出なかったようである。こうした経緯もありながら、タイムマシン(本物)の出品は現在でも伝説のヤフオク出品物として語り継がれている。

【参考記事・文献】
https://rocketnews24.com/2012/10/31/262243/
https://aucfan.com/times/archives/20957
https://kogusoku.com/archives/2504
https://d-suga.com/1001
https://airoplane.net/2011/03/01/timemachine-yahoo.html
https://gyu.moo.jp/page095.html

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【文 ナオキ・コムロ】

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