スピリチュアル

「稚児ヶ墓山」前編

この話は、ホラー系の雑誌にも載っており友人達はそちらで知ったそうですが、友人の従兄の友人が当事者達の知人だった事から情報を得る事ができ、私が興味を持ったので以下の情報を伝えてくれたものです。

その話は、雑誌への投稿で自分の家には変わった門限がある…と言う話が最初だったと思います。

内容は、家族の誰でも門限を過ぎたら家に帰らず親戚の家に泊まり、帰るのは翌朝になってから…と言うもの。

投稿者は“14才女子”その家の娘さんです。

後日の投稿にて、住んでいる家の庭に夜な夜な“来る者”がいるとの事…気が付いた理由は、高校の受験の為に夜中まで勉強を始めた事から…それまでは、8時からのテレビ番組を観たらさっさと寝ていたそうです。

最初に気が付いた事は、庭で何かが動いている気配と地面をこする様な音だったそうです。家の裏には山がありそこから動物でも来ているのだと思っていたそうなのですが…数日後、庭に動物の足跡など何かが来た痕跡が無い事に気がつきます。

家族に話してみても、「知らない」との事…

そして、庭に来る者について、ある事に気がつきます。自分が勉強をする時間には庭に来ていて、明け方頃までいる事…

その家では、毎日雨戸を閉めていたので外の様子が分かりにくかったと言うのもあったらしいです。外の様子が気になり、そっと覗いたものの庭先は暗くハッキリと音が聞こえた以外は分からなかったそうなのですが、何なのか?が気になり、月夜の晩に確める事になります。

月明かりに照された庭を見て投稿者は恐怖心にとらわれ、その家に住む事に悩みます。

見た内容は、首と両腕の無い姿でしゃがみこみ、その姿で摺り足しながら移動する人の様な者、転がってみたり這いずってみたりして何かを探している様子に見えた。動くたびに、奇妙な音を出していたそうです。その時1度だけ膝だちで前屈みになったそうですが、腕と首は無く、大きさは大型犬くらいだそうです。

雑誌への投稿は、自分の悩みを家族に言えず (家族は知らないと思っていた)誰かに助言を求めての行動でした。

雑誌には、以前投稿が採用された事から採用されると思っていたそうです。ただし、雑誌に紹介されるまでは時間がかかります。

1週間後、我慢が出来なくなった彼女は家族に夜な夜な来る者について話をします。が…家族はその者についてすでに知っており、彼女だけが知らなかった事を知らされます。

母親は、同居の時に父親から話を聞かされており、父親の帰宅の最にその肩ごしに御稚様(おちごさま)らしい影を見て、慌てて玄関の戸を閉めた事が2度あり、それ以来父親は5時には必ず帰るようにしている事、父親は10代の頃に御稚児様を見ようとして祖父から叱られて以来見る気が無い事、など話を聞かされたそうです。

祖父が、御稚児様と呼び、家運を上げる守り神だと説明をしたそうですが(父親が医者になれたのはそのお陰だと言われたとか)…

彼女は納得出来ません。夜な夜な来る者が嫌なので家を出ると話をしたそうです。

翌日、祖父が朝から出掛け戻ってから「3日ほど待て」と話します。「家運が上がっても後取りがいないとダメだ」との事…

3日後、裏山の道に祠が建てられます。

祠に入れる御神体になる物を知り合いの宮司に頼んだが、用意に3日かかったからとの事、この日から夜な夜な来る者は来なくなったそうです。

この家は、後日テレビ局が取材して、昼と夜の情報番組で2回放送しています。中身は妖怪が出現?みたいな感じだったと思いましたが。画面には何も現れません、投稿者の祖父が祠を建てた後の取材なので何かが出る訳はありません。

後日談

その家から100数十メートル程離れた空地(当時、住宅密集地だが倉庫を壊して更地にしていた)に駐車していた車の中から衰弱した男性が警官によって発見される。(読売系の新聞に記事が載った)

通報者によると朝からずっと停まっていて、人が乗っている様子だったので心配してとの事。男性は前日、会社の同僚から夜中に見た墓にうごめく影の話を聞き、確めるためにその墓にいたとの事。

その夜見た内容は、日没後暫くして奇妙な音が聞こえだんだん近づいて来る。音の正体は中々現れず30分程して黒い影がズルズルと引きずる様な音をたてながら表れ、道路からの車のヘッドライトに照らし出された姿を見たそうです。

その時、ここに来た事を後悔したが、見つからないように祈るしかなかったそうです。

影が自分の前を通りすぎ、墓場の奥へ行ってから、その場から逃げ出したそうです。車に乗り込み、エンジンをかけてヘッドライトを点けると、曲がり角の先に先程の影が…慌てエンジンとライトを切りドアのロックを全部入れてシートの陰に隠れたそうです。

影は、車に近付くと車のボディーに身体を押しあてて擦る音をたてながら車の周りを回り始め、コツコツたたいたり中を覗きこんだりする気配を明け方まで感じたそうです。

影は、明け方になるとズルズルと音をたてながら移動を始め名残惜しそうに止まってはズルズルと動いたりしながら山へ帰って行ったとか。

男性は一晩中恐怖に耐えた事で疲労から動けなくなり、そのまま衰弱してしまったとの事。病院から1週間で退院したが(夜、他の入院患者のたてる音で落ち着けなかった為、自分から退院した)、自宅でも落ち着けず、不眠症に…その後、体調をくずし会社を辞め治療に専念する事にしたそうです。

この話の後、投稿者の祖父は祠の場所をもっと山の中へ移動させ、この話はおわります。

他にも後日談はあったのですが(忘れている事もあるかも…)、私の興味が他に移った為、話を聞かなかったのでここまでです。

この家では?と疑っている理由は、敷地の庭は砂利と土の部分に別れている。

~知り合いの大工から聞いたのには、古い家や倉庫を取り壊した跡地は砂利を敷いておくとよいそうなのです。土地の一部が沈下しても砂利を追加すると落ち着くと聞いています。

話を聞いた当時、道路を隔てた山側にはこの家以外には民家はありませんでした。新築中の家が二軒ほどで、本来寺がある場所では?と言う場所にこの家が建っていた事(お墓に行く道がある)。

もし、この家の事であれば内容が大きく変わっており、大変危険であると思われます。凸したい人達へ警告するために情報を提供しようかとも思いましたが、やぶ蛇になってもと思い悩んでおりました。

この話が、お役にたてば幸いです。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 匿名希望さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

画像 ウィキペディアより引用

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