純烈は、酒井一圭をリーダーとする男性ムード歌謡グループ。2007年から活動を始め、「親孝行、紅白歌合戦出場、全国47都道府県で唄うこと」を目標に掲げながら、こんにちまで活動を続けている。2024年時点で、NHK紅白歌合戦に連続7回の出場も成し遂げている。
「熟女のアイドル」などと称される純烈であるが、その結成するに至ったきっかけはなんとも不思議なエピソードとなっている。
2007年、子役出身の俳優として活躍していた酒井が自主映画の撮影中に右足の複雑脱臼亀裂骨折というケガを負った。病院に搬送されて手術、「歩けなくなるかもしれない」という医師の言葉に不安を抱えながら入院することとなった。
このまま、動けずに芸能活動を続けていくのは無理なのでは・・・、酒井にはそんな思いが重くのしかかっていた。そんな入院生活のさなか、酒井が眠りに就くと夢の中に前川清が現れた。
前川清と言えば、内山田洋とクールファイブのメインヴォーカル。夢の中には、そのクールファイブも込みで、しかも連日のように表れていたのだという。
あまりの不思議な夢に、どういうことだろうかと考えた酒井は、ある時ハッと気づいた。前川清は、片手にマイクを持ちほぼ直立不動で歌う歌唱スタイルが象徴的だ。酒井は、この前川の歌唱スタイルを思い出し、「歌っている時に(前川もバックコーラスも)動いていない」「歩かなくても人を喜ばすことはできる」と思い立った。
そうして、退院後には松葉杖をつきながら「ムード歌謡をやる」と高らかに宣言、それが結成につながったという。
このエピソードは、酒井当人により各所で語られており、こうした縁もあって前川本人と共演する機会も幾度となくあるという。
浄土真宗の開祖である親鸞が、元来の仏教の戒律を徹底して覆す中、最後に残った「結婚」にはどうしても踏ん切りが付けられなかった。そんなある時、聖徳太子が夢の中に現れ、親鸞に対し結婚を許すという言葉を残し、これによって親鸞は結婚の決意を固めたと言われている。
酒井の話は、なんともこの親鸞のエピソードを彷彿とさせるものだとも言えるだろう。要するに彼の発言を信じるのであれば、純烈の結成は前川清の夢の”お告げ”で成立したとでも言えるものというわけだ。
【参考記事・文献】
・https://www.1242.com/tsurube/tsurube_blog/20221024-285056/
・https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/202033
・https://smart-flash.jp/entame/266866/1/1/#goog_rewarded
・https://smart-flash.jp/entame/58807/1/1/
・https://news.1242.com/article/163340
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