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【都市伝説】昭和天皇が伝説のセクシードラマ『プレイガール』観てたって本当?

プレイガールは、1969年から76年まで放送されたテレビドラマ。「セクシーアクションドラマの金字塔」とも呼び声が高く、当時のセクシー女優が出演し、いわゆるパンチラやヌードシーンなどのお色気要素を前面に押し出した伝説のドラマとして知られている。

国際秘密保険調査員という肩書を持つメンバーたちが、その名の通り保険金に絡む調査をしていき悪の組織に立ち向かうというストーリーの本作。特徴的なのは、出演する調査員メンバーらの名前が、実際にその役を演じた女優の名前を模したものとなっていることだ。

例えば、沢たまきは「沢村たまき」、八代万智子は「五代万智子」、片山由美子は「片岡由美子」、といった具合だ。

また、冒頭でも触れたお色気要素についても、毎回のように水着姿や入浴シーンが映し出されるほか、敵との格闘の場面では、ミニスカートから下着を見せるため、やけに間延びした蹴り上げを繰り出すという演出もあった。

とにかく、セクシー・お色気を押し出すことに全力を込めたことが伺える。そうした、単にお色気だけでは留まらない、いわば「努力」もあって、その後続編が作られるほどに人気を博したとも言える。

さて、この伝説のドラマ「プレイガール」に絡む、とある都市伝説が存在する。

それは、なんとあの昭和天皇が「プレイガール」を観ていたという内容だ。昭和天皇には、数々の逸話があることで知られている。しかし、その中でもこのセクシードラマを昭和天皇が見ていたというような噂は、かなり異質ではないだろうか。

そもそも、昭和天皇はプライベートについて自ら語ることはほとんどなく、記者会見などでどのようなテレビ番組を見ているかという質問がなされても、「いろいろ見てはいます」とは言うものの、が、放送会社の競争がはなはだ厳しいので答えられません」といった具合だった。

プライベート関連の情報については、もっぱら側近などの証言によるところが大きい。

それによると、ニュース番組の他「サザエさん」や「小公女セーラ」、「江戸を斬る」、相撲中継といったものを好んで視聴していたという話が聞かれているが、その中で「プレイガール」も挙げられていることがある。

天皇陛下がセクシードラマを・・・?なんともイメージがつかない。

しかし、どうやらこの情報には”誤解”があったとの見方がなされている。24年に渡り昭和天皇の侍医として仕えた杉村昌雄、彼の著書である『天皇さまお脈拝見』の中にそのヒントはあるようだ。

著書によると、ある時テレビについて話をしていると、陛下の口から「ブレイガール」という言葉が出た。どうやら「プレイガール」のことだったようだが、要するに「無礼ガール」という陛下なりのユーモアだったのではないか、と。また杉村は、「おそらくご覧にはなっていなかったでしょう」と言った上で、陛下は「お色気シーンは好きではない」と著作内で断言している。

推測としては、昭和天皇がチャンネルを替えたところたまたま「プレイガール」が放送されていたが、お色気を嫌がってみなかった、要するに「好んで視聴していた」というわけではなく、「たまたま目に入っただけ」という意味での「見た」だったのではないかという。

それが、いつの間にか「天皇陛下も見ていた」というような情報にすり替わってしまった、ということが真相だった可能性が高い。

ノンフィクション作家・岩川隆の著書『上着を脱いだ天皇』によれば、「昭和天皇は恋愛ものに全く興味を示さなかった」と言われている。このことは、言い換えれば非常に円満な関係であった皇后への一筋の思いを貫いたという証明でもあったのだろう。

【参考記事・文献】
https://fromsite.info/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB
https://minkara.carview.co.jp/userid/712132/blog/28022043/
https://www.asagei.com/excerpt/80064
https://netabare1.com/3477.html
https://idliketostudy.me/playgirl/

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【文 ナオキ・コムロ】

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