【幕末のフルベッキ写真】
幕末の長崎において薩摩、長州、土佐のメンバーが集合して撮影されたと言われている写真。坂本龍馬や明治天皇、西郷隆盛などが写り込んでいると言われる。しかしながら実際は、単なる英会話学校の記念写真と考えられている。
【フルベッキ写真とは】
グイド・フルベッキは、オランダ出身の宣教師である。この写真は1895年の雑誌『太陽』にて紹介されており、明治時代当時からすでに知られていた。その際には、「佐賀の学生たちの集合写真」と解説されている。
明治維新の志士たちが写っているとの説は、1974年に雑誌『日本歴史』にて画家の島田隆資が論文を発表したことがきっかけとされており、島田は敵味方に分かれた人々が写っているために「佐賀の学生たち」と紹介された形で偽装されたものと主張していたという。
その後、写真が幾度となく出回る中で、写るすべての人物に維新前後の有名人の名前が付けられることになったようだ。
(写真:大内かっぱハウス2F 山口敏太郎妖怪博物館)
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