昔から伝えられている寓話に「猿酒」というものがある。木のうろや岩のくぼみ等に落ちた果実が自然に発酵して酒になってしまったもので、「猿がこっそり溜め込んで作った酒」ということでこの名前がついている。
実際に猿は果実を溜め込むような行動はしないし、熟した果実は発酵もしやすいため、たまたま自然界でアルコールを見つけた人が名付けたものとみられている。
一方で自然発酵した果実は動物たちにとってもごちそうのようで、発酵したリンゴを食べたヘラジカが酔っぱらったニュース等も報じられていた。
なお、人間の酒を好んで飲む生物もおり、狐や狸、猿が人間のアルコールを飲んで酔っぱらう様子が世界各地で確認されている。
アメリカ・ミネソタ州で確認されたのは「酔っぱらうリス」。
ミネソタ州インバーグローブハイツの刑務所で撮影されたもので、やってくる小鳥やリスに餌をやるための容器の中にあった発酵した梨やプルーンの実を食べて、酔っぱらう様子が捉えられている。
あまりにも美味しかったのか、夢見心地で体を反り返らせ、うっとりした顔になるのが可愛いと人気だ。その後、普通のナッツを食べた時は正常になっているので、リスにとってもアルコールはごちそうだったのかもしれない。
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 The Sun / YouTube