敏太郎先生、タートルカンパニーの皆さん、こんばんは。とよちゃんです。
平成13年の出来事です。
弟から電話があり、「伯母さんが、危篤になった、集まって」と、連絡を受けました。すぐ病院に駆けつけると、すでに、近親者が数人集まっていて、皆硬い表情をしていました。
伯母は酸素マスクを着けてベッドに横たわっていました。医師からは「今夜が峠」と告げられました。
その夜は、私一人が、同室で仮眠を取る事を許されました。
さすがに眠気はありません。伯母はその時82才だったので、深夜の病室で私は「あんじょう逝きや」と、一人で祈っていました。
朝がた、私は少し眠ったようです。
ソファに仰向けで眠っていると、いきなり、ドカンと、胸のまん中に風圧のようなものを受けました。
ドッヂボールが当ったようなハッキリした強さで、大きさもドッヂボールのようでした。その圧力は、私の真上から胸にぶつかり、ズボッと体を通り抜け、背中の外、つまりソファの中へと素早く通り抜けました。
明らかに、伯母の気配です。
私は「今だ!」と、とっさに判断し、ガバッと起きて、伯母のベッドに駆け寄り、手を握りましたが、もう冷たかったです。
数分後にナースさんが「フラットになった」と叫んで入室してきましたが、私はもう、全て、納得していました。ドクターが最後の処置をしてくれました。
ご遺体は家に連れて帰り、座敷でお通夜を行うのが通例の地域なので、家の準備が整うまで、ひき続き私一人が病室に残り、伯母の傍に付き添っていました。
暫く経った頃、なんと、伯母が、布団ごと、光っているように見えたので、ものすごく驚きました。
ベッド全体にスポットライトが当たっているかのように、光っているのです。布団は、シルクのようにキラキラしています。
伯母の表情もとても穏やかに見えました。
ちょうど、お風呂から上がったばかりの人を見ると、湯気を発散させて、気持ちよさそうにしている体を目で見る事ができますが、あんな感じで、パァ~っと、光りを発散させているのでした。
そして「ああ、気持ちがいい」と、沸き上がるヨロコビを全身で表しているように見えました。
私は、「えぇ~? そんなに気持ちのいいものなのぉ??」と、じっと見つめてしまいました。
死んでいくとは、まず魂が飛び出て行きたい所へ行き、そして、こういう風に輝く事なのか、と初めて知りました。その輝きは、10分以上は続いたと思います。そして徐々に光りは失せ、すんなりと元の病室に戻りました。
第二の旅立ちとは、かくもハッピーに始まるのだと、知りました。
最後までお読み頂き、有難うございました。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 とよちゃん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Pete LinforthによるPixabayからの画像