稚内の南の街のA中学校の体育館で数年前にあった出来事です。
この学校は15年ほど前に建て直しており見た感じもとてもきれいな校舎です。
B教諭(私の職業上の後輩になります)は、特殊学級の子供C君と昼間体育の授業を行うため体育館に行きました。
準備運動を始める前にC君は急にトイレに行きたくなり,体育館のトイレに入ったといいます。
B教諭はトイレの前で待っていたのですが、いつまでたってもC君は出てきません。すると、なにやら話し声が聞こえてきたので,耳を澄ましてよく聞くと、C君は何かしゃべっているようであったといいます。
不思議に感じたB教諭は,扉を開けトイレの中に入ったところ・・・
C君は「なんて名前なの?そうなの?ふーん」などと、壁に向かって話していました。
驚いたB教諭が「何してるの?」と聞くと、C君はニコニコした顔で「女の子がいるの!」と答えたといいます。
B教諭は「どこに女の子がいるの!誰もいないじゃない」と言うと、「えっ、壁のところに立ってるよ」と答えたC君・・・が、急にキョロキョロしはじめました。
「女の子なんていないよ」とB教諭が言うと、C君は「あっ!」と体育館の2階に向かう階段がある扉を指さしました。そして「あ
そこ!バイバイ!」と嬉しそうに誰もいない空間に手を振ったそうです。
B教諭は全く見えなかったのですが、急に怖くなり「C君、本当にいるの?」と問い直しましたが、C君は「まだこっち見てるよ」と、何かがそこに本当にいるのかの如く手を振り続けていたといいます。
そして、B教諭がよく見るといつも鍵がついて閉まっているはずの扉が20センチほど空いていたそうです。
B教諭はC君の腕を掴むと、すぐに体育館から教室に戻りました。
この体育館では、ボールをつく音やシュートする音、女子の水洗トイレが流れる音などがいまでもよくあると言います。
立て替える前の校舎でもこういった話はありましたが,新校舎になっても出てくるというのはなかなか面白いことです。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 太狸庵山人さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)