以前、ATLASでは発売中止になったとされたファミコン向けテレビゲーム『少年魔術師インディ』の試作ROMがインターネットオークションで150万円の高値で取引>されたことを報じた。
さて、本文中にも触れたが今回は『少年魔術師インディ』と並び、「未発売ゲームソフト」として圧倒的な知名度を持つファミコン用ソフト『ジャングル大帝』について紹介したい。
本作は手塚治虫の原作漫画『ジャングル大帝』をアクションゲームとして表現した作品で、本来であれば1991年秋にゲームメーカーのタイトーから発売する予定であった。
『ジャングル大帝』のファミコンゲームはテレビCMが放送されていたほか、一部のおもちゃ屋にはチラシなども置かれていたといい、かなり完成に近づいていたとされている。
内容はアニメ版と同じく、アフリカのジャングルで生きる白ライオンのレオを中心とした物語だが、オリジナル要素も多く、シナリオを手塚治虫の息子で映画監督の手塚眞が担当することが発表されていた。
ところが、ファミコン版『ジャングル大帝』はいつの間にか続報がなくなり、ゲームそのものも発売されず現在に至っている。
本作が発売中止となった原因は、開発期間があまりに長すぎたため発売時期を逃した(リメイクアニメ版『ジャングル大帝』の放送は1990年秋で終了している)のではないかと噂されているが、タイトーからは現在まで明かされていない。
なお、本作も『少年魔術師インディ』と同じく、発売こそされなかったものの試作ROMが完成していたのではないかとの噂があり、一部スタッフにはソフトが配られていたという噂がある。
もしファミコン版『ジャングル大帝』のROMが『少年魔術師インディ』と同じくネットオークションに流出されれば、『インディ』に匹敵するほどの高値が付けられる可能性は高いようだ。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)