ロシアのサハ共和国で発見されたサーベルタイガーの子供は、保存状態が非常に良く、ひげ、爪、そして「短くて厚く、柔らかい、こげ茶色の毛皮」が残っているという。
なお、放射性炭素年代測定によると、この先史時代に生きていたこの生物は3万5000年前から埋もれていたことがわかった。そして「古生物学史上初めて、現代の動物相に類似例のない絶滅した哺乳類の外観が研究された」と研究者らは述べている。
名前が示すように巨大な犬歯で知られるサーベルタイガーは、最終氷河期の終わりの約1万2000年前に絶滅。ただし、かつてサーベルタイガーはごくありふれた動物で、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、アメリカ大陸で化石が発見されていた。
今回発見された標本は保存状態が良かったおかげで、科学者たちは毛皮の質感、筋肉量、鼻先の形など、これまで見たことのない身体的特徴を解析できた。そして、このサーベルタイガーの足は現代の大型ネコ科動物よりも幅広だったことも判明したが、これは深い雪の上を楽に歩けるように適応したためだと思われる。
シベリアの永久凍土は長年にわたり、保存された先史時代の動物標本の宝庫となってきた。中には(マンモスなど)保存状態が非常に良いものもあり、科学者たちはその標本を使ってこの種を復活させようとする計画もある。
35,000-year-old saber-toothed kitten mummy found encased in ice almost perfectly preserved in Siberia: ‘Thick, soft, dark brown fur’ https://t.co/hsp6MBFrPo pic.twitter.com/hoTBjqmWlr
— New York Post (@nypost) November 19, 2024
(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)