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人は互いに見つめ合うと幻覚を見てしまう!?

向かい合った人の目を10分間じっと見つめると、人は意識の状態が変化することが判明。

2015年に実施された研究では、20人のボランティア(女性15人と男性5人)のグループがペアになり、薄暗い部屋で互いに向かい合って座り、互いの目を見つめ続けるように指示された。

ただこれだけの単純な動作にもかかわらず、多くの人が「体外体験」と表現する感覚を覚えたり、家族や怪物に対する奇妙な幻覚が引き起こされたりしたという。また参加者のほとんどは、一種の離人感も感じていたと報告した。

「互いに見つめ会う実験グループの参加者は、以前に感じたことのない魅力的な体験をしたと言った」と心理学者のクリスチャン・ジャレットは述べる。

実験を主導したウルビーノ大学のジョバンニ・カプト氏は以前にも同じことを試みたが、この時は50人の参加者が鏡を見つめるよう指示を受けた。その時も、知覚の変化と幻覚を誘発したと報告されていたという。

この効果は神経適応の範囲まで及んでおり、変化しない刺激に対して脳内のニューロンがどのように停止または減速するかに関係した作用だと考えられている。

ちなみにほとんどの場合で、わずかに目を動かした程度でこの現象はなくなるとのことだ。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Alana JordanによるPixabayからの画像