友人の女の子から聞いた話です。
彼女が学生時代、ゼミの合宿で神戸六甲山のとあるホテルに宿泊したときのことです。予定していた実習も滞りなく終わり、夜にはお約束の宴会に突入しました。参加した学生たちで飲めや、歌えの大騒ぎになりました。
そんな喧騒をよそに、彼女は教授と二人、ベランダで静かにグラスを傾けていたのです。
眼下に広がるのは港町神戸の夜景、夜空には三日月が美しく輝いています。それは絵に描いたように素敵な時間・・・のはずだったのですが、二人は空を見上げたまま”ぽかん”と口を開け固まってしまったのです。
「あれは…」
「なんでしょう、先生」
呆然とする二人の視線の先には、月があろうことか“二つ”浮かんでいたのです。それも鏡に映したように左右対称なのではなく、巨大なカラーコピーを貼り付けたようなまったく同じ三日月が・・・
「月が二つに見えるんですが」
「そうですねぇ、二つに見えますねぇ」
さっきまでの雰囲気はどこえやら、彼女は教授と二人、ただただ空を見つめ続けていたそうです。
この私の友人はUFOも頻繁に見るらしく、夜空をオレンジの発光体がありえない動きをした物体、赤い葉巻型の物体、銀色のパイプみたいな物体が目の前を漂っていたなどの報告をしてくれます。
あまりに頻繁に見るせいで、最近では「UFOが現れるときはトンネルに入ったときのような“ツーン”って音がするから事前にわかる」
と、さらりとすごいことを言っておりました。
(京都府在住匿名さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Frank RietschによるPixabayからの画像