法医学の専門家が、ジブラルタルの洞窟で発見された新石器時代の女性の生前の姿を再現。その詳細な再現ぶりに多くの人から称賛を集めた。
今回再現の対象となった彼女の遺体は1996年に洞窟の中に埋もれた状態で発見された。
ジブラルタルの古典名にちなんでカルペイアと名付けられたこの女性は亡くなったときに30代だったと考えられていた。しかし、ジブラルタル国立博物館のマヌエルハエン氏が率いる研究チームによって6か月間にわたって再現された結果、新たな事実が判明。
「頭蓋骨からDNAを抽出することができたので、多くのことが新たに解りました。彼女は黒い髪と目をしていました。興味深いのは、彼女の遺伝子から祖先を見ると、遺伝子の10パーセントは地元の中石器時代の狩猟採集者でしたが、90パーセントはアナトリア[現代トルコ]のものでした」
と、この計画に関わったClive Finlayson教授は語った。
完成した再現模型は、9月10日に遺産相のジョン・コルテス博士によって発表された。また博士は次のようにも語っている。
「最先端の技術で再現された模型の出来映えに我々は息をのみました。この若い女性は亡くなった時は30代後半から40代前半で、7500年前にジブラルタルに住んでいたと考えられています。彼女は洞窟に埋葬された状態で発見されました」
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Calpeia, the face of a Gibraltarian woman of 7,500 years ago
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 Gibraltar Chronicle / YouTube