UFO

UFOの存在は「地球外からの訪問者がいる証拠」という考えを持つ人が増えている…

空に浮かぶ奇妙な物体の話は、何世紀も前から芸術作品や文学の中で語られてきたが、現代のUFO現象が本格的に報告され始めたのは第一次世界大戦時にヨーロッパの戦場で目撃された「フー・ファイター」の証言や、1940年代のケネス・アーノルド氏の証言(複数のUFOに遭遇し、「空飛ぶ円盤」という言葉が生まれた)が報道され、この話題がより多くの人々に知られるようになってからである。

今世紀に入るとUFOへの関心はやや薄れていっているが、「UFOは本物であり、私たちは遠い太陽系から私たちの惑星にやってきた好奇心旺盛な地球外生命体の訪問を受けている」と信じる人々の割合は増え続けているようだ。

1990年代に行われた世論調査では、UFOが宇宙人の訪問であると信じている人はアメリカの20%程度であったが、現在では34%以上に増大している。

UFOの話題に関心を示しているのは一般市民だけではない。元省庁長官や連邦議会議員を含むアメリカ政府高官も「われわれは孤独ではない」と主張している。更にここ数年では政府がこのテーマについて実際に知っていることをもっと開示するよう求める運動も起きている。

2023年にデビッド・グルーシュ氏を始めとする内部告発者が現れ、「人間以外の起源の無傷の乗り物や部分的に無傷の乗り物」を入手し、リバースエンジニアリングするために秘密裏に努力されてきたと主張したのも記憶に新しい。

また、これまでは公になることはなかったであろう、空母ニミッツのパイロットがアメリカ沖で奇妙な「チックタック」状の物体に接近遭遇したとする証拠の動画や、UFO(またはUAP)とされるものの映像がリークされ、その後国防総省当局によって本物であると認定される動きがあった事も興味深いものだ。

言い換えれば、UFOはもはや現代文化に不可欠な一部となっており、一過性のムーブメントではなく定着したオカルト文化になってしまったと言えるのではないだろうか。

我々人類が本当に宇宙人の訪問を受けているかどうかについては、依然として議論の対象となっている。しかし、こればかりはさらなる証拠が必要となるだろう。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Angelo ScarcellaによるPixabayからの画像