故エリザベス2世の夫であり、2021年に99歳で亡くなったフィリップ殿下は、UFO現象に強い関心を持っていたと言われている。そんなフィリップ殿下は、以前ピーター・ホースリー卿が会ったという異星人「ヤヌス」に会う計画にも関与していたとするドキュメンタリー映画が公開された。
このドキュメンタリー映画『The King Of UFOs』の監督を務めたマーク・クリストファー・リー氏によれば、その面会はチェルシーのアパートで行われることになっていたそうだ。
「ホースリー卿は1954年にチェルシーのアパートでヤヌスと実際に会ったという。ヤヌスは別次元にいる幽玄な存在で、面会したときは実体を伴っていたという。彼の心を読み、空飛ぶ円盤に関する情報を引き出すことができると主張していたそうだ。ホースリー卿はフィリップ殿下をヤヌスと会わせたいと考えていた。ヤヌスは殿下が偉大なビジョンを持つ人物であることから、世界を救う必要があるというメッセージを伝えたかったからだ」
だが、当然ながらその会談は実際には行われなかったようだ。
「フィリップ殿下はヤヌスの正体がロシアのスパイだった可能性が高いと思われたため、会合に行かなかった。しかしホースリー卿は最後までヤヌスはこの世の人間ではないという信じていた」と監督は語る。
もしヤヌスが本当にロシアのスパイであったなら、彼やその背後にいる人物らはフィリップ殿下がUFO現象に興味を持っていることを利用して、直接接触し何らかの機密情報を聞き出すことを望んでいたのだろう。最悪のケースとしては暗殺計画の一部であった可能性もある、と監督は推測している。
一国の殿下とUFO、宇宙人を巡るドキュメンタリー『The King Of UFOs』は9月20日よりAmazonで配信される予定。気になる人は見てみてはいかがだろうか。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Mikepaws on VisualHunt