鹿児島県奄美郡に伝わる、火災を起こすとされる怪鳥。
頬が赤く、胡麻塩色の羽を持つ、鶏に似た姿をしているとされ、よく似た姿の鶏は飼わないようにしていたという。
ヒザマは空の桶や瓶に入って家にとり憑くとされていたため、これを防ぐために桶や瓶には常に水を入れるか伏せておき、もしヒザマが家に憑いたと判明した時にはすぐにユタを呼んで追い出しの儀式を執り行ったとされている。
なお、ヒザマは「火玉」と書き、かなり明るい火の玉に見えるとも言われている。流れるように飛んできたこの火の玉が現れるか消えるかした場所は、いずれ火事が起きると考えられていたようだ。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Grégory ROOSEによるPixabayからの画像