日本人にとって昔より変わらぬパラダイス、ハワイにヒトガタの妖怪がいるとしたら驚くであろうか。
妖怪マニアから絶賛された名著に『ハワイ妖怪ツア-』というグレン・グラントさんの本があるが、この本には日系移民の間で『河童』が目撃されたことがあった。
確かハワイには出雲大社や寺などが多数あり、神様・仏様が移住しているなら妖怪が移住しても不思議ではない。
だが、この『ハワイの河童』目撃事件は、妖怪の本質を現している。人間がいる場所しか妖怪は出現しない。
また、日本妖怪は日本人がいく場所に幻灯のように現れる。これこそが妖怪が生み出される文化と大脳の共同作業ではないか。
なお、ハワイには『ドラゴン』や『小人』もいる。
ある小学校には『小人』伝説が残されているのだ。また筆者が参加した現地での心霊ツアーによると、ある消防署の宿直室には金縛りに追い込む『首なし幽霊』が出たり、チャイニーズ墓地には『百人の幽霊』が出たりするという。
ビックリしたのはカメハメハ大王の古戦場には、死んだ兵士たちの霊が出手て、車のエンジンを止めては豚肉をねだるとされている。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像は『ハワイ妖怪ツアー (ストーリー&ガイド・シリーズ)』表紙より