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ロシアは「ハバナ・シンドローム」に関連したマイクロ波兵器を所持していた!?

2016年、キューバの首都ハバナにて複数の大使館等に勤務している人々が、奇妙な症状を訴えた。彼らは疲労や頭痛、吐き気などの症状や、治療が困難となる著しい衰弱による長期的な健康問題を訴えており、後に「ハバナ症候群(シンドローム)」の名で呼ばれるようになった。

公式の調査結果では、これらの症状は心身症である可能性と外国の指向性エネルギー兵器による攻撃の可能性が囁かれているものの、10年以上経った現在でも未だに原因は不明となっている。

この2つの可能性のうち後者については、9月に入って衝撃的な事実が明らかになった。国家安全保障局(NSA)が2014年に機密指定を解除した文書で、ロシアが同じ症状を引き起こすと思われる兵器を所有していたことを示唆する報告を行っていたことが明らかになった。

問題の報告文書には、NSAの防諜関係者2人がマイクロ波兵器と疑われる指向性エネルギー兵器にさらされた後、めまいや認知機能の問題だけでなく、脳関連の衰弱を経験したことが記されている。二人のうちの一人、チャック・グベテ氏はその後死亡し、もう一人のマイク・ベック氏は現在パーキンソン病を患っているが、その原因はやはりロシアで受けた被害の可能性が高いとみられている。

NSAの文書によれば、ベック氏が1990年代に旅行した “敵対国 “が、”証拠を残さずに、時間をかけて敵を弱体化させ、威嚇し、殺す能力を持つ可能性のある高出力マイクロ波兵器 “を所持していることが記されていた。「情報では、この兵器は標的の居住区にマイクロ波を浴びせ、神経系の損傷を含む多くの身体的影響を引き起こすように設計されている」と文書には書かれている。

にもかかわらず、NSAはそのような兵器が使用されたという具体的な証拠を見つけられなかった。しかしこれはハバナ症候群のように被害者が多くなく、範囲も絞る事ができなかったことから、このような兵器の使用を結びつけることが困難であったためとみられている。

しかし、機密解除によってこの文書が出てきたからといって、ハバナ症候群もロシアのマイクロ波兵器によるものであったと即断はできない。ハバナ症候群については、引き続き調査が行われていく予定である。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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