謎の小型人類「ホビット」は想定よりもさらに小さい？！最新の研究で明らかに

インドネシアのフローレス島で、2003年に洞窟から謎の「ホビット族」が初めて発見され大きな議論の的となった。

ホモ・フローレシエンシスと名づけられたこの小さなヒト科の動物は、約6万年前に絶滅した未発見の人類であると考えられている。

これまでの推定では、これらの実在のホビットの身長は平均3フィート2インチ(約1.5メートル)であったとされていたが、このたび新たな研究により、実際はそれよりもさらに小さかったという考え方が提唱された。

身長1m、最小人類の化石発見　インドネシアの70年前地層 https://t.co/vmg2uyWh6x
インドネシアのフローレス島にある70万年前の地層で、最も小さい人類の化石を発見したと、東京大の海部陽介教授（人類進化学）らのチームが発表した。
— 朝日新聞(asahi shimbun） (@asahi) August 6, 2024

新たに発見された歯や上腕骨の一部を含む化石を調査した結果、科学者たちはこの数字をさらに2.4インチ小さく修正することができた。

これにより、この骨は「これまで報告された成人の個体で最小のもの」となった。この研究では、骨が本当に成人のものであることを確認することが重要であった。

「成人の骨は、子供の骨よりも代謝の痕跡(私たちはこれを骨のリモデリングと呼んでいる)を多く残しています」
「ここで報告するマタ・メンゲの化石は、ホモ・フローレシエンシスの極端に小さな体のサイズが、島での歴史の最初の30万年以内に進化したことを示しており、その後、その小さな体のサイズは60万年以上維持されました。なぜこのようなことが起こったのかは、また別の難しい問題です」

と研究主著者である東京大学の海部陽介主任研究員はLive Scienceに語った。

二日前に発表した、70万年前の人類最小の腕の骨化石のレプリカを、東京駅前インターメディアテクで開催中の特別展「海の人類史」に追加展示しました。その小ささを実感してください。10/6まで。入場無料。https://t.co/XR7wdYo2Hu pic.twitter.com/YDjvo8kRDk
— 海部陽介 (@yosukekaifu) August 8, 2024