平幹二朗は、俳優や演出家として活躍した人物であり、NHK大河ドラマに7回出演、そして複数回主演を果たした人物としては最初の俳優である。
高校時代に名門俳優座の門を叩いて以降、40代で演出家の蜷川(にながわ)幸雄と出会ったことで舞台俳優の地位を確固たるものとした。シェイクスピア劇から大河までこなすその演技ぶりから破格の俳優とも称された。
彼は1970年に女優の佐久間良子と結婚したが、仮面夫婦であるという疑惑が長く噂され、1984年に両者が揃って「離婚会見」がなされた。この会見において、両者は円満離婚であることを強調していたものの、リポーター陣などから離婚原因について容赦なく追及されることとなった。
そんな中で飛び出してきた質問の中にあったのが、離婚原因が平の「男性問題」だったのではないかというものだった。
当時、平には街中で男性と手をつないで歩いている姿がたびたび目撃されるなど、同性愛疑惑が強く浮上していた。リポーター陣は、会見を利用してあの手この手でこのことについて平から聞き出そうと試みた。
平は「若い頃からなぜかそう言われるんです」と受け流しつつ、最後には「彼女に聞いてみて下さい」と佐久間に振り、彼女の口から「そんなことはまったくございませんよ」と笑顔で返答がなされたことでその場は終息した。むしろ、息の合ったやり取りに会場が笑いに包まれた。
とはいえ、同性愛の疑惑がこれで晴れたわけではなかった。その時すでに離婚していた平がハワイの空港で若い男性と合流していたという目撃のほか、休暇でアメリカのロサンゼルスの知人の男性宅へ行き一日中プールの中で抱き合っていたといった情報まであった。
佐久間との結婚は、平の同性愛をカモフラージュするためのものであり、佐久間とその親族も既にわかっていたことだったとも言われている。
平が本当に同性愛者だったかについての断言はできない。ただ、彼の言動を見るに隠してはいないものの積極的にカミングアウトする様子は無かったように思える。公に宣言するというのは、やはり時代が難しかったのだと言えるのかもしれない。
2016年、平は82歳でこの世を去った。
【参考記事・文献】
平幹二朗さん 生前にささやかれた「あの噂」と結婚生活
https://www.news-postseven.com/archives/20161028_460998.html?DETAIL
イケメンと堂々手つなぎデート 故平幹二朗さん“超人伝説”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/192506
勝呂誉の現在は？
https://koimousagi.com/18812.html
平幹二朗は元嫁の佐久間良子とは偽装結婚？！佐久間の不倫相手は？
https://5w1h-jp.com/news/hiramikijirou-sakumayoshiko
【アトラスニュース関連記事】
保毛尾田は同性愛差別？番組打ち切り？ゲイ、おかまは良くてホモは駄目？
【文 ZENMAI】
画像 ウィキペディアより引用
