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ロス疑惑で広まった噂、「三浦和義」は「水の江瀧子」の実子だった!?

1980年代、アメリカのロサンゼルスでとある銃殺・傷害事件が発生した。

1981年11月18日、東京の雑貨輸入会社の社長であった三浦和義とその妻が、出張先であったロサンゼルス市内で銃撃されたのである。三浦が腿へ一発、妻が頭に一発打ち込まれ、その翌年に妻が死亡。当初は、妻を凶弾に奪われた夫と愛娘という悲劇として報道されたが、実は夫による「保険金殺人」だったのではないかと週刊誌が報じたことで一転し疑惑に変わった。

これが通称「ロス疑惑」と呼ばれる事件である。

世間がロス疑惑で加熱する一方で、三浦にまつわるとある別の疑惑がもたらされることにもなった。それが、「三浦和義は水の江瀧子の隠し子だった」というものである。

水の江瀧子は、東京松竹楽劇部(のちの松竹歌劇団)の第1期生として入団して以来、活躍した日本の女優である。日本の少女歌劇史上で初めて男役で断髪したことから「男装の麗人」の異名で呼ばれ、1930~40年代は「ターキー」の愛称で国民的な人気を博した。

日活とのプロデューサー契約をし、石原裕次郎など後年の名優たちを発掘・育成した功労者としても知られている。三浦和義から見て水の江瀧子は父方の叔母、つまり水の江瀧子からすると三浦知良は甥にあたる。実際、彼女の本名は三浦姓であった。

前述のロス疑惑が世間的に騒がれる中で、三浦と水の江の関係については様々な噂が流されることとなった。その中で、特に広まったのが先の三浦友和は水の江瀧子の隠し子であるという、いわゆる「実子説」だった。

どういった経緯でこのような噂が発生したかは定かではないが、「二人の顔が似ている」というのがきっかけであったと言われている。実は、三浦は子役として活躍していた時期があり、そのデビューを勧めたのがほかならぬ水の江だったという。

実際、水の江の実子であることを三浦自身も小学生時代に信じていたという。ある松竹関係者によると、かつて松竹の社内では実子説が当たり前のように言われていたこともあったそうだ。

いずれにせよ、水の江は全く無関係のロス疑惑に乗じて騒動に巻き込まれてしまった立場であったと言えるだろう。

結局、水の江自身が「実子ではない」と宣言したことで、ようやく騒動は沈静化したと言われている。だが、この騒動によって水の江は50年以上活動をし続けてきた芸能界を引退。さらには、「水の江瀧子」を法的に本名とした。

2008年10月に三浦がロサンゼルスにて首を吊って亡くなったことが判明(他殺説あり)、2009年11月には水の江が94歳で逝去、この実子説については彼女の宣言以外の証拠もなく謎のままとなった。

【参考記事・文献】
ロス疑惑との血縁関係は?大女優の死で怪情報が再浮上!?
https://tanteifile.com/geinou/scoop_2009/11/24_01/index.html
「ロス疑惑」で逆転無罪を勝ち取った弁護士が明かす、なぜ「知韓冤罪」が発生するのか!?
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2022/026178.html
空前の劇場型事件「ロス疑惑」から40年  ロス郡検がひそかに準備した終章
https://dot.asahi.com/articles/-/63428?page=1
三浦和義は水ノ江滝子の隠し子だったようですが父親は誰で何をしていた人ですか
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1215136877

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【文 ZENMAI】

画像 ウィキペディアより引用