パスカグーラは、1973年10月にアメリカのミシシッピ州ジャクソン郡にあるパスカグーラで発生したアブダクション(UFO遭遇及び宇宙人拉致)事件である。世界中のメディアで大きく報道され、最も有名なアブダクション事件として知られている事件だ。
この出来事は、当時45歳のチャールズ・ヒクソンと18歳のカルビン・パーカーJr.が、「UFOに誘拐された」と保安官に語ったことから始まった。証言によると、当時造船所に勤めていた彼ら2人が近くにあったパスカグーラ川で釣りをしていたところ、奇妙な音を耳にし、青い光が水面に点滅するのを目撃したという。
パトカーが近くを走っていると思った2人であったが、その直後視界に現れたのは、青い光を放ちながら低空をホバリングするラグビーボールのような形状をしたUFOであったという。
高さ3メートル、横幅9メートルに及ぶそのUFOは、地上から1メートルに満たないほどの高さを浮遊しており、なんとその中から身長1.5メートルほどの3体の人型の宇宙人らしき存在が出現し、2人はUFOの中へと連れ込まれてしまったという。
その宇宙人は、白っぽくシワがあり、目と口が無く、耳の部分と鼻の部分にあたる三カ所にニンジンのような突起がついていたのだという。頭部と肩は一体化して首らしきものが見られなかったとのこと。
特徴的なのは、腕の先にロブスターのような大きなハサミを持っていたことであり、身体の動き自体はぎこちないロボットのような挙動をしていたそうだ。2人は、およそ15~20分ほどの身体検査をされ、気が付くと川辺に戻されていたのだという。
この事件は、発表当時大々的に話題となったが、その後にも新たな情報が出てきたことで再び注目を集めることとなった。事件から46年後の2019年、イギリスのメディア『デイリー・スター』によってUFO研究家キャスリーン・マーデンが体験者の一人であるパーカーに催眠をかけ、宇宙人との遭遇を思い出させるということが報じられた。
すると、パーカーは12歳と13歳の時にそれぞれ、森の中で顔の無い女性と遭遇したことがあり、また事件から20年後のある時、釣りでボートに寝そべっていた際に謎の女性と遭遇し剛毛を受けたということが明らかになった。この3度遭遇した女性は同一であり、拷問はインプラントの過程だったのではないかとも言われている。
さらに近年になり、更なる驚きの証拠が公開された。工学教授でUFO愛好家であったジェームズ・ハーダーは、当時二人の聴取を行ない、その際に二人がUFO内で受けたというピンで刺された行為を裏付ける「傷跡」をおさめた写真が存在していたというのである。
記録によると、ヒクソンの左腕に3つの刺し傷のような跡が認められ、針のような器具が挿入されたのではないかということであり、パーカーについても足の内側に同じような刺し傷があったという。
元々、パーカーは発表に消極的であったそうだが、ヒクソンが「この出来事を報告する」ことに使命感を抱いたために協力する形になったという。その後、多くの取材陣が押し寄せたために生活が脅かされ、両者とも引っ越しなどを繰り返したという。パーカーに至っては、のちに情緒不安定として入院したとも言われている。
すでに両者とも故人となってしまったこの事件、今後新たな情報が発覚・公開されることは果たしてあるのだろうか。
【参考記事・文献】
世界一有名な“UFO遭遇事件”被害者が46年ぶりに思い出した記憶
https://dailynewsonline.jp/article/2032200/
最も信頼できるUFO事件「パスカグーラ事件」の新たな写真が公開される! “説明不可能”な腕の傷
https://news.biglobe.ne.jp/trend/1021/toc_231021_0420800512.html
【秘密のテープが真実を語る!】1973年の”パスカグーラ事件”で45年の時を経て発見された驚愕の真実!
https://mirai238.hatenablog.com/entry/2020/05/19/011241
世界一有名な“UFO遭遇事件”被害者が46年ぶりに思い出した記憶
https://npn.co.jp/article/detail/30596113/
45年前にアメリカで起きたUFO拉致事件(アブダクション)の現場に記念碑が設置される
https://karapaia.com/archives/52276574.html
【文 ナオキ・コムロ】