絵のように美しい森、山、湖、小川、氷河が1,000平方マイル以上にわたって広がるカリフォルニア州ヨセミテ国立公園は、一年を通して世界中から人々が訪れる人気の観光スポットだ。
そんなヨセミテ国立公園の中に存在するアーワーニー・ホテルは、1972年の開業以来多くの観光客や旅行者に宿泊場所を提供している。
非常に歴史ある建物である一方で、このホテルでは数々の超常現象や幽霊の目撃談、その他奇妙な話が報告されており、このホテルを「ヨセミテの地域全体で最も幽霊が出る場所」という声も上がっている。
長年にわたってこのホテルで目撃されてきた幽霊の代表格が、この建物の元オーナーであるメアリー・カリー・トレサイダーとその夫、ドナルド・トレサイダーの霊だ。特に、1970年に亡くなるまでこのホテルに住んでいたメアリーは、談話室で踊っているところを目撃されており、彼女の気配もしばしば建物全体で感じられる。
有名どころとしては、なんと暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の幽霊がホテルで目撃されたという話もある。なぜ暗殺現場やホワイトハウス等ではなくこのホテルに出るのかというと、ケネディ大統領は腰痛のため、ホテル滞在中に3階の部屋にロッキングチェアを持ち込むよう要求したという。
大統領の死後、彼が宿泊した部屋で幽霊のようなロッキングチェアを見たり、揺り椅子が揺れ、軋む音を聞いたという宿泊客がいるとか。
ちなみにアーワーニー・ホテルは、スタンリー・キューブリックの代表的な1980年のホラー映画『シャイニング』のセットの一部にインスピレーションを与えたとも言われている場所である。気になる人はぜひ海外旅行の宿泊先にこのホテルを選んでみてはいかがだろうか。
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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