未発見の古代文明の痕跡を発見することはそうそうあることではないが、先日ボリビアのカナイマ国立公園にて研究者たちが岩に描かれた絵を発見。分析の結果、未知の古代文明のものである可能性が浮上して話題になっている。
問題の岩絵は約11,500平方キロメートルに及ぶこの地域の山中で発見された。
葉っぱや点描画、棒人間などを赤土や黄土を用いて色とりどりに描いており、年代はなんと4,000年前にさかのぼるという。そのため、既知の文明によって描かれたものではないとみられている。
「私たちが目にしているのは、250万年から1万1700年前まで続いた更新世の終わりにカナイマ国立公園地域に到達したと思われる狩猟採集民のものと考えられます」と、主任研究者のホセ・ミゲル・ペレス=ゴメス氏はデイリーメール・オンラインに語る。
これまでのところ、様式的な比較から、紀元前4,000年頃とされるブラジル国境付近の岩絵との類似点が見つかっている。しかし、今回発見された岩絵はそれより粗く、もっと古いものである可能性が示唆されているとのこと。この絵を残した人々は南米に定住を決め、その後他の地域へ広がり、アマゾン川流域にまで到達したと考えられている。
肝心の岩絵は儀式的なものである可能性が高いとされているが、絵が意味するところを完全に理解するためにはさらなる研究が必要だ。
ジャングルの奥地に眠っていた謎の文明の詳細が明らかになる日は来るのだろうか。
Evidence of 4,000-year-old 'lost' civilization is discovered in South America https://t.co/qH8uvxctgx pic.twitter.com/lnsYUi5H3V
— Daily Mail Online (@MailOnline) July 3, 2024