世界中の遺跡からは、時折その当時の技術ではどうやって作成したか解らないものや、どのように使用されたのか不明なものが出土する事がある。
これらを指して「場違いな工芸品」、オーパーツと呼ばれる事もある。
オーパーツとして有名なものが、約2000年前に作成されたとされる謎の機械「アンティキティラの機械」だ。
1900年に地中海のアンティキティラ島沖で発見されたこの機械は、4つの塊に分かれた状態で沈没船の中から発見された。青銅で出来ており、複数の歯車が組み合わさっている構造になっていて、研究の結果現在では、歯車の目盛りを動かす事によって天体の位置を計測する一種の「天体観測器」であった事が判明している。
しかし、この機械には差動歯車機構が用いられていた。この機構は1575年にドイツで考案されたものであり、またこの機械を再現した模型によって算出された月の軌道の計算結果は誤差100分の1というかなり正確なものだったのである。
このことから、やはりアンティキティラの機械は宇宙の事をよく知る異星人の助力によって作成されたものではないかとする説も存在していた。
その説を裏付けるようなものが火星地表上で発見されて話題になっている。
こちらは火星の探査機が送ってきた火星地表の様子なのだが、岩陰にもたれかかるようにして円形の物体が存在していることが解る。その見た目が大きな歯車と筋交いのあるアンティキティラの機械に酷似しているのだ。
やはり、アンティキティラの機械は異星人によって作られたものだったのか?
勿論、光の加減で普通の岩がこのように見えてしまった可能性も否定できないが、この不思議な形状の一致に海外のオカルト研究家たちは注目しているという。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)