我々日本人にとっては意外に思える事かもしれないが、海外では地域によって様々な理由で「占い」を商売にすることが禁じられていたりする。
アメリカのバージニア州ノーフォーク市もそんな「占い」が長年禁止されていた地域であったが、この度「占い禁止令」が撤廃されて注目を集めている。
地元メディアの報道によれば、「オカルトへの関心の高まり」を懸念して1979年に占い禁止令が施行されたという。当時、アメリカの各地で悪魔崇拝が注目を集め、地域社会の中には混乱を抑えるためにオカルト的な物を抑え込む動きがあった。
ノーフォーク市の当局者も「金銭その他の報酬を目的とした手相、手相占い、骨相学、透視の実践」を禁止し、法律違反を第1級軽犯罪とすることで、根拠のないオカルトに対する市民のヒステリーに対処した。
そして時代は下り、6月12日に開かれた市議会にて千里眼や占いに対する地域社会のスタンスが再考され、数十年前の法律を廃止する条例が提出されたと報じられている。
会議でこの問題が取り上げられたとき、議員のトーマス・R・スミギエル・ジュニア氏は冗談交じりに「誰かがこれが可決されることを予言していたのだろう」と答えている。 条例は最終的に7対1の圧倒的多数で承認され、晴れて手相占い師、タロット占い師、透視能力者たちが、法に触れることを恐れずにノーフォーク市で商売できるようになった。
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