2017年1月17日、トランプ氏が第45代アメリカ大統領として就任した。トランプ大統領と言えば、大統領選で公約とした人種差別的な視点や強硬な発言が有名だ。現在もTwitterでアメリカ国内に存在する企業に対して圧力をかけるような発言を見せるなどその動向が注目を集めており、就任後の世界がどうなるのか不安視する見方も存在している。
そんなトランプ大統領の就任を受けて、一部で注目を集めているのが「ファティマファティマ」だ。
今から遡ることちょうど100年前の1917年、ポルトガルの小さな村ファティマにて、3人の子供達の前に天から聖母マリアが降臨、3つの予言を彼らに託し「毎月13日にこの場に現れる」と言葉を残した。それから毎月聖母マリアは子供達と交信したとのことで、噂が噂を呼んで多くの人々が奇跡を目の当たりにしようと訪れるようになった。そして同年10月13日、10万人の人々の前で太陽が異常な動きを見せるという奇跡が起きた。
さて、3人の子供達に託された3つの予言のうち、2つはすでに的中しているという。一つは第一次世界大戦、二つ目は第二次世界大戦が起きるというものであった。では、3つ目は何だったのか。これは1960年まで後悔してはいけないと聖母マリアに言われた、と子供達が言っていたため、永らく秘密になっていた。また、60年になって予言を耳にしたローマ教皇は失神するほどの衝撃を受けた、とも証言している。
その予言は「55年に行われたローマ教皇暗殺未遂」だったそうだが、前の二つに比べて規模が小さいこと、また2000年に教皇庁から公開されたということもあって、真の予言は隠蔽されているのではないかとされている。
では、「真の第3の予言」はどのような内容だったのか。これには諸説あり、一番可能性が高いとされているものが第三次世界大戦と、核戦争による大規模な破壊が世界規模で起きるというものだ。さらに、この戦争はキリスト教徒とイスラム教徒との戦いとなり、キリスト教徒側、つまり欧米が大敗し多くの人々が亡くなってしまう…という内容だったのではないか、と推測する人もいる。ローマ教皇が失神するほどであるから、キリスト教ないしはキリスト教徒にとって衝撃的な事が起きるのでは、というのだ。
奇しくも、アメリカではトランプ大統領の当選から就任に当たって、人種差別や宗教差別の傾向が強くなっているという話が出てきている。その軋轢が更に大きな規模の争いを産むのだろうか。
丁度一世紀を迎える今年、世界中に大きな変化が起きるのかも知れない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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