冬場になると、氷柱や樹氷、ダイヤモンドダストなど、寒さからくる天然の造形美を見ることが出来る。
時には観光客用のツアーが組まれたり、ライトアップがなされることもあり、見に行ったことがある人もいるのではないだろうか。
だが、中にはどうやって出来たのか解らない造形のものも存在している。
先日、長野県の諏訪湖では凍結した湖面に謎の円形の模様が無数に出現し、話題となった。この模様は広い諏訪湖の中に出現しており、岸からは確認することができない。地元の男性が諏訪湖上空にドローンを飛ばした所、氷のはった諏訪湖に奇妙な模様が存在していることを確認。搭載されたカメラで撮影した動画が話題を呼んだ。
以前本アトラスでは欧州の河川や湖に出現した、謎の円形の氷が浮かぶという「アイス・サークル」を紹介した。このアイス・サークルは何らかの要因で割れた氷が水の流れなどで削られることにより、形成され円形になるものとみられている。諏訪湖で確認されたものもこのアイス・サークルに近い物だったのだろうか?
だが、諏訪湖の氷に生じた円形の模様は、湖底からわき出したガスによるものだと見られている。通常であれば確認できないものだが、まだ氷の厚さが薄く透明度が高かったため、ドローンのカメラで撮影出来たのだろうとされている。
諏訪湖の氷というと、「御神渡り」を思い出す人もいるのではないだろうか。大きな諏訪湖に張った厚い氷の一部が盛り上がり、長い堰のような形になるというもので、諏訪湖の上社と下社の神が凍った湖面を歩いて渡る事で生じるという言い伝えがあった。実際には、湖面に生じた亀裂が夜間の凍結により、薄い氷の部分が割れて盛り上がるというものである。
実は「御神渡り」は2012年以降、数年間確認されていない。早くから凍結した今年は久々に「御神渡り」を見ることが出来るのではないかとして、地元の人は期待しているそうだ。
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ANNnewsCH 諏訪湖に無数の白い輪が・・・出現した意外なワケとは(17/01/20)
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
※画像はYOUTUBEからのキャプチャ