上方落語の重鎮であり、また数多くのバラエティ番組に出演し活躍した落語家の桂ざこばさんが、2024年6月12日喘息により自宅で亡くなったことが所属事務所から発表された。76歳だった。
中学時代、アルバイトを複数掛け持ちしていたことで次第に学校へ行かなくなり、千日劇場で見た桂米朝さんの「浮世床」を見て弟子入りを決意。当初は「学校をさぼるような子は噺家になれん」と突き放されたが、何度も通いつめた末に家へ招かれ、そこでうろ覚えの「浮世床」を披露したことで、桂小米さん(のちの枝雀さん)が「彼を弟子にとりましょう!」と口添えをしたという。1963年に晴れて弟子となり、1988年「2代目ざこば」を襲名した。
1988年、テレビ番組収録時に司会のやしきたかじんさんと口論になった末、本番中でありながら帰ってしまったことがきっかけで犬猿の仲となった。しかしその数年後、たかじんさんが司会を務める別の番組に出演した際、お互い酒を酌み交わしながら激しく本音をぶつけ合ったことで仲直りし、2014年にたかじんさんが亡くなった際は号泣をしたという。
(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『THE ざこば(DVD付)』