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「大槻ケンヂ」仰天エピソード!18年目に発覚したとある音楽ゲームの真実とは

大槻ケンヂは、ロックバンド「筋肉少女帯」「特撮」のボーカリストであり、作詞家、エッセイストなどでも活躍する人物である。左目に縦横の割れ目のようなメイクを入れているのが特徴であり、「オーケン」という通称で親しまれている。

楽曲の詞で描かれる独特の世界観によりコアなファンを獲得しており、彼の存在がサブカルチャーに与えた影響は非常に大きいものとなっている。

まず、有名作品のキャラクターイメージのきっかけを作ったことである。「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物綾波レイは、筋肉少女帯の楽曲「何処へでも行ける切手」に出てくる「包帯で真っ白な少女」のイメージをもとに貞本義行がデザインしたと言われている。

次に、新たなる用語・概念を一般化させたことにある。強い妄想を広げること、常人の感性とはかけ離れたものを、特にネット上においては「電波」と表記されることが多い。この言葉自体は90年代には既に登場していたようであるが、これをサブカル層に広めたきっかけの一つが大槻ケンヂの小説「新興宗教オモイデ教」であったと言われている。

また、彼の小説「のの子の復讐ジグザグ」や楽曲「香奈、頭をよくしてあげよう」の中に登場する”やわらかいもの”を表現する語として「モフモフ」が使用されているが、彼のこれらの作品以前で前例が見つかっていないとされているため、モフモフのオノマトペ発祥は大槻ケンヂである可能性が示唆されている。

さて、彼を語る上で欠かせない要素はなんといってもオカルトである。




一時は病的にUFOにのめり込んでいた時期があり、PTSDに悩まされていた際には、精神科からUFO禁止令まで出されたという。なお、PTSDに苦しんだきっかけは、タイ旅行中に「マジックマッシュルームオムレツ」を見つけ、まさか本物ではあるまいと食べたからであるという。

オカルト以外でも、プロレス、格闘技、映画などに明るく、特に江戸川乱歩の小説は小学生時代から好んでいた。彼自身によれば、英米の悪魔崇拝やハードロックの世界観を日本の置きかいた時、江戸川乱歩というフィルターが非常に便利だったそうだ。

そのためか、彼の楽曲の歌詞などには、「鏡地獄」など江戸川乱歩作品のモチーフを使用していることが多くみられる。1999年には、『世界ふしぎ発見!』で江戸川乱歩がテーマだった回にミステリーハンターを務めたこともあるなど、江戸川乱歩に絡む役割を務める機会も多い。

多くの人々を魅了してきた大槻ケンヂ及び所属する筋肉少女帯であるが、とある珍事が発覚したことも近年話題となった。コナミより稼働している音楽シミュレーションゲーム「ポップンミュージック」にて、2002年のシリーズ第8弾内に、筋肉少女帯の楽曲が版権曲として収録され話題となった。

このことで筋肉少女帯を知ったというユーザーも多く、一気にファンが増えることとなったのだが、実は当の大槻ケンヂ本人は全くこのことを知らなかったという。

これは2020年のTwitter上で、あるゲーマーの発言に対して引用RTした大槻ケンヂが「初めて知った!」とツイートしたことで発覚した。該当曲は、2012年時点で削除されているものの、実に18年もの年月を経て突如として明らかになった真相に、多くの音ゲーマーが驚いたことは言うまでもない。

【参考記事・文献】
大槻ケンヂの現在と若い頃!CM『江戸川乱歩と名作ミステリーの世界』
https://jijinote.com/otsukikenji-genzai/
大槻ケンヂ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/46348.html

【文 ZENMAI】

画像『ONLY YOU+2