スピリチュアル

「元葬儀屋と彼の家族が体験した怪異」其の弐

<八木山橋>

私の住んでいる宮城県仙台市には八木山橋と言う有名な心霊スポットが御座います。今回は私の妻と妻の友人が八木山橋へ行ったときの体験談をお話し致します。

八木山橋は今でこそ橋の欄干には自殺防止の高い柵ができておりましたが、30年ほど前にはそのような柵は無く欄干から100メー
トルはあろう高さの橋の下の河原を望むことが出来たようです。

私の妻と妻の友人はとても霊感が強く初めて行く心霊スポットという事で観光気分だったそうです。

夕方前くらいの時間の事です。橋の真ん中ほどから橋の下の河原の風景を二人で眺めていたそうで遥か下方向には川の上流のよくある河原の風景が広がっておりとても綺麗だったそうです。

河原では泳いでいる人がおり、こんな場所で泳いでいるなんておかしな人もいるものだと思っていたのだそうで、泳いでいる人は顔を水面に浮かべて水面にぷかぷかと浮いているのだそうです。

しかし、その姿をよくよく眺めていると、その顔の大きさが近くの岩と対比してみてもかなり大きく感じたのだそうです。

『あれ?あの泳いでいる人って・・・人かな?』と疑問を持ち始め、もしかすると人の顔の書いてある看板が水面に浮いているようにも見えると二人で不思議がっていたのだそうです。




そこで、試しに小石を落としてみようかと二人は意気投合し、その川の水面に浮かぶ人の顔の近くに小石を落としてみたのだそうです。

小石が水面に落ちて川の表面に波が立ちその波紋は水面に浮かぶ人の顔に到達しました。

すると、水面に浮かぶ人の顔が次第にゆがみ崩れていきその一つの顔が無数の顔に分裂していったと言うのです。

その異様な光景を二人は見てしまい悲鳴を上げながら全力でその場から逃出したのだそうです。

そして橋を背にして崖っぷちのフェンスのあるあぜ道を二人で逃げている時の事です。フェンスの向こう側は崖なのに崖側のフェンスにしがみついてこちらを見ている男性がいるのに出くわし更に驚いてしまい、思わずあぜ道の下へ落ちてしまったという事です。

幸いけがもなく宿泊施設へたどり着いてホテルの人にその事を話すと、当たり前のように平然と「出ますからね・・」と言われ、そのホテルの従業員の言い放った言葉にも驚いてしまったそうです。

まだまだ私自身や妻、友人の心霊体験もございますのでまたメールします。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 元葬儀屋さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 G-photo / photoAC