スピリチュアル

「不思議な体験」第二話

もう1つの不思議な体験は、⑨年前にある占い師の先生と親しくなったのがきっかけとなります(占いといっても、どちらかと言えば霊能者に近いです)。

この先生との出会いも不思議で色々あるのですが、また別の機会にします。

ちょうど先生が事務所を構える前に出会い、事務所を構えた為にお祝いを兼ねて母と一緒に行きました。そしてここもまた、曰く付きの場所だったのです。

最初はそんな話はしないで、先生の色々あった話を聞いていました。私は元々トイレが近く、先生の所に行ったのが2月だったのと部屋が寒いので、しょっちゅうトイレを借りてました。

トイレを借りるたびに不思議そうな顔で見られ、あまりのトイレの近さに驚いているんだとばかり思っていました。

その後にまた先生の所に母と一緒に行き、またトイレが近く、一時間に多くて5回も入り自分でも嫌でなりません。少なくてもだいたい一時間に2回は入りたくなるんですよね。

トイレに入った後に母も入り、先生が「何ともないの?」と聞いてきました。

その時に大家さんは知らないらしいけど、この部屋はおかしいと言い出したのです。それは薄々感じていましたが、こちらからは言えなかった‥‥‥‥‥‥

そして肝心なトイレは、お客さんなど誰にも言ってないのに誰1人、入らない。身内も部屋に寄るけど入らない。

先生でさえトイレに入れなくて掃除など出来ず、どうしても入らなきゃいけないと入ったら、今度は外に出られなくなってパニックになったんだとか。

「なので、それっきり入れなくなった」と、言われました。

私は全然そんな事なかったのですが、先生の話を聞いたら、何故か入るたびに徐々に何かがまとわりつくような感覚があり、この世のものとは思えないものを感じました。

怖さより心地良いのです。まるで私を離したくないようでした。

あまりにもトイレが近いので、先生に「よっぽど好かれてるのね‥‥‥‥‥‥」と言われました。




何回か行っていたのですが、用もないし、色々あったので母と「そろそろ、先生の所に行く事はなくなりそうだね。」と話していた頃。今日が最後かも知れないと思いながら行ったら、トイレに入ったらタイルが一面ワインレッド色だったのに、薄いピンク色になっていました。

トイレのタイルだけ変えたにしても、以前来た時と1ヶ月ほどしか間が空いていません。リフォームするにしても、そんなにキレイとは言えないし‥‥‥‥‥‥。不思議に思いつつも、先生に「トイレのタイル、ピンクに変えたんですね。」と話すと「えっ?最初からピンクよ!」と言うのです。

(゜ロ゜;ノ)ノ え~っ、ずっとピンクじゃなかったですよ?!

試しに母に聞いたら、「ワインレッドというか、赤黒くて入るたびに嫌だった」と言うのです。そしてトイレを確認し、「本当だ‥‥‥‥‥ピンクだ!」と驚いていました。

先生は私と母が同じ事を言っているし、私なんか何度も入っていたし母も入っていました。いくらなんでも、見間違える訳がありません!

先生は「不思議ね~、こんな事あるのね」と言っていましたが、やはりトイレには入れないそうです。そしてトイレに入ると、あの怪しい雰囲気は無くなりました。

あれは一体何だったのか‥‥‥‥‥‥‥‥あれっきり行く機会もないので、その後どうなったか分かりません。

あの時は忘れていましたが、今頃になって神社に参拝した時に「相変わらずアヤカシに好かれるなぁ」と言われた言葉が甦り、『やっぱりトイレにいたアヤカシに好かれていたんだ』とハッキリと確信しました。

今でもあの、まとわりつくような怪しい感覚は忘れられません。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 りのさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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