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都市伝説を次々と実現化?!カップ麺の先駆「日清食品」伝説

日清食品は、インスタントラーメンを中心とした食品加工会社であり、「カップヌードル」をはじめ「どん兵衛」「焼きそばU.F.O.」「チキンラーメン」「カレーメシ」など、これらの即席めんは誰もが一度は口にしたことがあるだろう。

食に関係する都市伝説といえば、不気味な材料が使用されている、人体に悪影響を及ぼす素材が盛り込まれているといったものがよく見受けられる。日清食品についても、かつて謎肉・謎エビについて犬の肉・昆虫ではないかとの噂もあったが、公式から明確に否定されたという例はあるが、せいぜいその程度であるとも言える。

あさま山荘事件で、機動隊への非常食として配給されたことをきっかけにブームとなった「カップヌードル」。そのパッケージをよく見てみると、ロゴにあるカタカナ表記のヌードルの「ド」の字が、他の文字より小さくなっているのである。このことについては、「ヌード(裸)と間違われないため」という噂が巷(ちまた)では語られていた。

日清広報によれば、元々の由来としては、70年代にまだ「ヌードル」という単語が知られていなかったことを受けて、noodleの本来の英語発音をイメージさせるために「ド」の文字を縮小して表記させたというのが真相であるようだ。しかし、今ではその「ヌードとの混同を回避するため」という理由も公式採用されたため、安易にデマだとも言えなくなっている。

逆に、都市伝説をうけてヌードルが新しく商品化されたという例もある。




ヒット商品の一つともなった「ミルクシーフード」。かつて、シーフードヌードルに沸騰したミルクを注いで作ると美味しいらしいという噂が、10年以上前からネットで囁かれていたという。これを受けて日清食品は、ミルクシーフード味の実現開発に尽力し、結果見事にヒット商品になった。

顧客の意見に柔軟な対応をしたという点では、かつて「どん兵衛」でも見られていた。通常お湯を注ぎ5分待つ「どん兵衛」をあえて10分待つとより美味しくなるという話が以前より囁かれており、2015年ごろにラジオ番組で芸人のマキタスポーツが話したことで一挙に広まったと言われている。のちに日清食品が「10分どん兵衛は確かに美味しかった」という旨を公式に”謝罪”したことで大きな話題となった。

カップヌードルだけでも世界80ヵ国で販売、その累積販売数は2016年時点で400億食を超えるほどのロングセラーを誇っている。その理由の一端は、SNSを活用した直接的な顧客の声を積極的に吸収する上記のような姿勢の賜物であるとも言えるだろう。

【参考記事・文献】
“都市伝説” ミルクシーフード大ヒット!
https://allabout.co.jp/gm/gc/292530/
謎肉の正体は「大豆」!? 日清カップヌードル最大の秘密があっさり明らかに 近未来ハイブリッドミートってなに?
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1709/18/news022.html
カップヌードル
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/7041.html

(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Yumi Kimura from Yokohama, JAPAN – CUP NOODLE s, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25927517による