UFO・UMA

小型ビッグ・フットそれとも…?半獣半人のキメラUMA狼男「シャギー」

狼男と言えば、獣人の伝説の中でも有名なものの一つであり、吸血鬼ドラキュラやフランケンシュタインの怪物に並ぶ、西洋妖怪(怪物)の一角として並べられるほどに広く知られている存在である。

あくまで伝説・伝承の中だけで語られる存在とされているが、実際に狼男だったのではないかと思われる存在に遭遇したという事件がこれまでに発生している。しかもそれは、半世紀前、100年前というスパンのものではなく、1990年代というきわめて近年の出来事なのだ。

「シャギー」と呼ばれるその存在は、身長が2メートルほどと大きく、全身が毛で覆われ、犬に似た頭部と鉤爪を備え、四足歩行・四足走行ができるという。

初めて目撃されたのは、1991年10月31日のアメリカ・ウィスコンシン州。エルクホーン在住のドリス・キプソンという18歳の女性が、午後8時半ごろに自動車で走行していたところ、突然なにかが衝突し右全ポへジャンプしていたというのである。

霧が立ち込める道中、彼女がおそるおそる車外へ出てみると、そこには黒い毛むくじゃらの獣人らしき存在が、手に小動物の死骸を持って異臭を放ちながら近づいてきた。

恐怖した彼女は急いで車に乗り込み逃げたが、なんとその存在は俊敏な動きで車に飛び掛かりトランクに着地したのだ。彼女はなんとか振り払い、やっとの思いで自宅へ逃げ帰ることができた。車には、ひっかき傷が多数残されていたという。




実は、シャギーはこれ以前から目撃されていたのではないかとも言われている。1936年には、森林警備員マーク・シャッケツマンがネイティブアメリカンの墓を掘り起こす狼のような顔のけむくじゃらの獣人を発見したという話が残されている。

また、シャギー目撃と同じ地域に、「ウェンディゴ」と呼ばれる謎の獣人の伝説が先住民族のチワペ族に残っているという。しかしながら、1990年代初頭に目撃証言が多発したシャギーは、それ以後目撃されることはなくなってしまった。

体が大きくビッグ・フットの目撃地域とも近いことから、小型化したビッグ・フットではないかとも言われるシャギーであるが、その正体についてはいくつかの説がある。

現時点で有力とされている説は二つある。一つは、イベントなどで仮装された人間の誤認ではないかというものである。シャギーの目撃例の中には、実際にハロウィンの時期のものもあり、目撃例の一つとして信憑性が非常に高い説ではないかと考えられている。

もう一つは、獣の頭部をかぶった悪魔崇拝などの儀式を行なっていた人物ではないかというものである。30年代に目撃された先の例では、目撃した警備員に対して、謎の言葉を発して逃げ去ったという証言がなされており、それが魔術の呪文だったのではないかとも言われているのである。

アメリカでは、トカゲ男や豚男、そしてヤギ男など、シャギーのような半獣半人のキメラ系UMAとも言える存在の目撃が非常に多い。シャギーをはじめとして、こうしたキメラは前述のような仮装あるいは儀式にまつわる存在だったのだろうか。

【参考記事・文献】
現代の狼男シャギー
https://chahoo.jp/shagy/
痩せ形のビッグフット?スマートな狼男?半獣半人の怪物「シャギー」の正体とは【UMA図鑑#55】
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/18400

【アトラスラジオ関連動画】

(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 luckynicky25 / Adobe Stock

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