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令和もコロナも予言した?!ドラクエ「復活の呪文の予言」のカラクリ

ドラゴンクエストシリーズは、1986年5月27日に発売されたゲーム『ドラゴンクエスト』(通称ドラクエ、DQ)を第一作とし、以後現在に至るまで10作を越えるナンバリングが発売されている人気RPGゲームである。

ドラクエの都市伝説と言えば、最も有名なのが「復活の呪文の予言」であろう。

現在ではほぼ見られなくなったが、当時や90年代のゲームにおいては、長編のゲームにおいて途中にやめたところからゲームを再開する際、パスワードを入力するという様式をとっていた。初代のドラクエでは、このパスワード、通称「復活の呪文」と称される20字の文字を入力することになっているのだが、ほとんどの場合この文字列は文章どころか言葉にもなっていない単なる文字の羅列となっていた。


だが、この復活の呪文の文字列の中には意味の通じる文章になっているものがあり、しかもそれが未来の出来事を予言していたという都市伝説が、以前から語られていた。

具体的な文字列は省くが、その内容は「2020年の東京五輪開催」「2014楽天イーグルスの優勝」「ニコニコ動画の大流行」「松本サリン事件」「ソ連崩壊」「タレントグループの誕生」「芸能人の逮捕」などなど、きりが無いほどである。それが、今もなお新たなものが発見され続けているという。

だが、これほどに予言を的中させているとされている復活の呪文の予言については、「たまたま言葉(予言)になった」という主張が強く唱えられている。それは、ドラクエにおけるパスワードの仕組みに関係しているという。

初代ドラクエの復活の呪文(パスワード)は、その20文字の中に「主人公の名前」「所持道具」「進行具合」「装備」「レベル」など、様々なパラメータが割り振られているという。そして、そのパラメータを独自のルールでひらがなに変換し、パスワードとして発行しているというのである。




つまり、そのパラメータに反映されるような文字列や組み合わせがあれば、どのような言葉でもパスワードとして一応成立することになるのだ。

何より、問題はその組み合わせの数である。入力できる文字の数から割り出すと、20文字におさまる文字列の組み合わせは1澗(かん)以上、なんと37桁にもなる膨大な数になるのである。さらに、現在初代ドラクエの呪文は全て解析がされており、パスワードが出力できるジェネレータも存在しているという。

このため、何かしら意味の通じる言葉が登場するパスワードを、誰でも見つけることができるようになっている。

ドラクエにおける復活の呪文の予言は、このような仕様に基づいた産物であると見た方が妥当であると考えられる。予言とは言いながらも、「は」が「わ」になっていたり、どこか不自然な言葉遣いや語尾になっていたりと、かろうじて文章として成立させている例もいくつか見られるのが現状だ。

しかし言い換えれば、ドラクエが日本初のPRG作品として親しまれている一方で、このようなパスワード探しもゲームを楽しむ一要素として立派に確立している、ということは確かだろう。

【参考記事・文献】
ドラクエ都市伝説!復活の呪文の予言はデマだった!?
https://x.gd/NUTCY
やりすぎ都市伝説 ドラクエ復活の呪文って本当?パスワードの仕組み
https://www.alve.co.jp/blog/2013/12/28/93/
ドラクエ復活の呪文の都市伝説!パスワードの予言に隠された嘘と真実
https://tosidensetu-story.com/dorakue-hukkatu-650

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(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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