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今年は辰年!龍の生態や一生を知ろう!

2024年は辰年。干支は十二支の中でも唯一の架空の生物である龍だ。

龍といえば日本や中国など、東アジアの広い地域で聖なる存在とされ、ある時は崇められ、ある時は畏怖の対象とみなされてきた。そんな龍の生態や種類について紹介していきたい。

昔から年へた生物は姿を変え、神通力を宿すなど普通の動物とは違う存在になると言われていた。龍についても元は蛇ないしは魚であるとされてきた。有名なところでは、長生きした鯉が滝を登りきると龍に変ずる、というものだろう。また、毒蛇の蝮が長年生きて姿を変えたものとする説もある。

まず、蝮が500年生きると足が生え、螭(ち)と呼ばれるトカゲに近い姿となる。その後、体が成長すると蛟(みずち)となり、大水を起こす力を得るようになる。蛟は成長していくと頭部に角が生え始める。そして1000年経つとようやく龍になると言われている。


元は鱗を持つ比較的身近な生物かもしれないが、龍になるためには途方もない時間とそれなりの強さが必要であることが伺える。なお、龍の成長はこの後も続き、500年経つと角が大きくなり角龍に、さらに1000年経つと背中に翼を備えた応龍になると言われている。応龍は龍の中でも最上位の存在であり、中国の歴史でも3回しか姿を見せたことがないとされている。

そんな龍は様々な生物の特徴を併せ持った存在であるともされている。「三停九似説」と言われ、龍は鱗が鯉、角が鹿、腹が蜃、爪が鷹、掌が虎、頭が駱駝、目が兎、耳が牛、うなじが蛇に似ているという。厳つい見た目の龍であるが、要素を見れば強さと可愛らしさを備えた存在であると言えるのかもしれない。

ちなみに龍にはちゃんと性別もあり、雌雄によって違いがあるという。雄は角が先にかけて太くなり、鬣が尖っており、鱗がしっかり重なっているという。雌は鼻筋が通っており、鬣は柔らかく、鱗は薄く重なっているという。雄は力強そうな、雌は優雅な印象が伺える。

今年は辰年だけに、龍と関係の深い寺社仏閣を訪れたりして、龍を描いた絵や彫刻に触れる機会も増えるかもしれない。改めて昔の人がどんな龍を描いてきたのか、思いを馳せながら見てみるのも面白いのではないだろうか。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Adobe Stock

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