妖怪・幽霊

触れるだけで危害を与えてくる悪霊!聖林エクソシスト、現場で起きた怪異を語る

テレビで心霊系の特番を放送する場合、実は事前にお祓いをしたり現場に霊能者が同席することもある。これは海外でも同様のようで、エクソシストがホラー映画や心霊番組の現場に出向くこともあるようだ。

ハリウッドのエクソシスト、レイチェル・ステイヴィスさんもその一人。彼女はこれまでにもオスカー受賞者やロックスターと仕事をしてきたそうだが、その分現場で恐ろしい体験もしてきたと語る。

彼女が人生で「最も悲惨」と称する体験をしたのは、とある番組で心霊スポットの片付けを依頼された時だった。デイリー・スター紙の独占取材に応じた彼女はその時の体験を次のように語る。

「私が今まで経験した中で最も恐ろしい出来事は、数年前に番組の仕事で心霊スポットの後片付けーーー悪霊を祓っていた時のことです。その空間にいた『存在』は実際に物理的な危害を加えることができたの」

通常、悪霊や悪魔は人間に触れるほど強力な力を有していないと彼女は語る。もし本当に悪意ある霊がいたとしても、その場にある物を利用することはあっても、あなたに直接触れることはない。ましてや人間を傷つけられるともなれば相当なものだという。

「こういった攻撃的な霊的存在のいる空間で悪魔祓いを行うのはかなり危険です。なぜなら、物理干渉できるほどの実体は概して知的で強力だからです。強力な悪霊だったとしても、大抵は壁から流し台を引き剥がしてみせたり、人間に何かを投げつけてくるのが大半です。でもこの実体は文字通り私の手を掴んできて、触れるだけで危害を加えてきました。私の腕にはまだその傷跡が残っています。私自身、とても恐ろしい体験だったので総毛立ちました。ちょっと毛むくじゃらになるくらいはね!」




ステイヴィスさんは現在、シーズン1が撮影された『アメリカン・ホラー・ストーリー殺人館』の舞台となったローゼンハイム邸に赴き、仕事をしたことがあるという。ローゼンハイム邸は、地下室で死んだ修道女の霊だけが、野放図に徘徊する存在からこの邸宅を守っていると言われるほど、幽霊が出る邸宅だ。

彼女は「セレブリティ・エクソシズム」という企画の一環でシットコムスターのシャー・ジャクソン、プロバスケットボール選手のメッタ・ワールドピース、フルハウス女優のジョディ・スウィーティンらとともにこの屋敷を訪れて仕事をした。

「通常、幽霊が家に住み着くことはありませんので、スタッフにその空間を祓ってほしいと頼まれたとき、私はこう言わなければなりませんでした。私は何もいない可能性が高いこと、嘘はつかないことを約束したのですが、調べてみると屋敷には確かに霊が住んでいました」

屋敷に潜んでいたのは「コレクター」と呼ばれる霊だったという。コレクターとは、トラウマに満ちた空間で活動する存在で、生きている人を怯えさせるためにその場所で亡くなった人を “電池”のように保持することができる霊だとステイヴィスさんは説明する。

「コレクターは地下室にいました。普通なら、どのような存在もその場所を自由に使えるはずです。でも、コレクターが地下室にいたのは、亡くなった修道女たちがまだその場所にいて、ワンフロアにとどめていたからです」

霊同士の戦いが屋敷で行われていたことを知ってステイヴィスさんは驚いたという。経験豊富な彼女も今回の霊視結果には驚いたようで、「まさかあの空間で、あれだけのことが起こるとは思ってもみなかった」と語っている。

果たして次に彼女の前に姿を現すのはどんな霊体が姿を現すのだろうか。

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 Refinery29 / YouTube