UFO・UMA

スコットランドのUMA「モラーグ」と「マクドナルド家」にまつわる呪い

スコットランドで有名な未確認生物に「モラーグ」(もしくは「モラグ」)がいる。モラー湖に棲息していると言われている水棲獣UMAであり、ネッシーで有名なネス湖とモラー湖が地理的に近く位置していることから、ネッシーとの関連も囁かれている。

プレシオサウルス系の首長竜の生き残りであるとも推測されており、12~15メートルの体長に長い首と背中のコブが数々の目撃報告から確認されている。

初めて目撃されたのは1893年、湖に黒い物体が浮いているのが目撃され、その際に不気味な鳴き声も響いたと言われている。1934年には湖の水門管理者が、巨大なウナギのような頭が湖面から突出しているのを発見し、さらに1946年にはゾウのような大きさの生物が岩場から湖へ飛び込む様子が複数の人々によって目撃されたという。

現在でも目撃や撮影がなされているほどスコットランドで有名なモラーグには、ある噂が囁かれている。それは、「モラーグが現れるとマクドナルド家の誰かが死ぬ」というものである。マクドナルド家とは、17世紀ごろに存在していた名家の一つであった。

当時のイングランド王ウィリアム2世が、各地の名家に対して臣従契約を結ぼうと考えており、マクドナルド家も例外ではなかった。しかし、マクドナルド家が契約を結ぶ日が悪天候となって到着が遅れたためにウィリアム2世が激怒し、軍を派遣してマクドナルド家の人間を虐殺するという事件にまで発展した。

この事件は「グレンコーの虐殺」と呼ばれているという。なお、ハンバーガーチェーンとして知られる「マクドナルド」は、このマクドナルド家の生き残った子孫によって始まったという。




マクドナルド家とモラーグの関係については、いつの頃から存在していたかは定かではない。モラーグが初めて目撃された時期とマクドナルド家の事件との年数があまりにも離れていることからも、虐殺という強烈な出来事にモラーグの神秘性が重なったことで自然発生したものと考えられている。

そもそも、この事件以外におけるマクドナルドの人間にまつわる話はこれといって確認されていない。強いて挙げるとすれば1969年、モラー湖で釣りをしていた2人の男性が乗る船に、モラーグと思われる生物が後方から突撃してきたというものがある。この時、特に怪物の標的となった一方の男性がマクドネルという名前であり、マクドナルド家とは無関係ながら名前が似ているというだけで狙われたのではないかとも言われている。

モラーグとマクドナルドの関係について、これ以上の詳しい話はわかっていない。一説には、すでに和解が成立しており呪いが発動していないのではないかとも言われている。その一方で、マクドナルドそのものにまつわる都市伝説は非常に多く、「ミミズバーガー」「ミュータント生物の肉を使用」「腐らないフライドポテト」など様々語られている。

現代においてモラーグによるマクドナルド家の呪いは、マクドナルドに対するネガティブな都市伝説の発生という形で発現し、それはモラーグの目撃がある限り続いていくのかもしれない。

【参考記事・文献】
・並木伸一郎『未確認動物UMA大全』
・モラーグの全体像を捉えた写真が流出
https://chahoo.jp/morurgpicture/

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(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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