2023年10月10日に放送された『世界が騒然!本当にあった(秘)衝撃ファイル』(テレビ東京系列、火曜18:25〜)では、ハロウィン顔負けの不気味なマスクが引き起こした信じられないような事件を特集。
米・ロサンゼルスに住んでいたエイドリアナという女性は離婚後、息子のダニエルと暮らしながら仕事を掛け持ちして働いていた。生活に困窮している最中、彼女の両親がフロリダに引っ越すきっかけにニューメキシコ州にある実家を相続した。
割れた窓もあったが、家財などはそのまま置いてあり暮らしやすく見えた。だが・・・夜になるとレコードがひとりでに音楽かかったり、ダニエルが自室で知らない女を目撃したりする現象が!
エイドリアナは実母のドーラに電話をかけると、実はエイドリアナも子供時代に同じ体験をしていたことを告げられ、それまで忘れていた自身の恐怖の過去を思い出したのだった・・・
23年前・・・8歳だったエイドリアナがベッドに入ると隣の部屋のレコードが勝手に鳴り出し、自室の扉が開いた。そして、側に不気味なマスクが!と思いきや、兄であるマヌエルだった。
いつも妹を驚かすイタズラ好きな兄だったが、しかしレコード鳴らした犯人ではないという・・・
マヌエルはアメリカ南部やメキシコで古くから言い伝えられている、「ククイ」という女の幽霊についても語っていた。これは屋根から屋根へ飛び移り、行儀の悪い子供を襲うモノだそう。
兄はマスクで妹を驚かすことを止めずにいると、エイドリアナは音に敏感になり、両親のベッドでないと眠れなくなってしまったという。このことから父・ルイスは厳しくマヌエルを叱りつけた。
マヌエルはエイドリアナに謝罪し、被れば「ククイ」が現れなくなるとマスクを彼女に譲ってくれた。だが毎晩マスクを被って寝ていても、不気味な物音やレコードが勝手に鳴る現象は治まらなかったという。
さらに謎の女の人影まで見えるようになってしまった!両親に何度も相談しても信じてもらえなかった。
それ以降、物置に保管されていたマスクを久しぶりに取り出したエイドリアナは、息子ダニエルにも「ククイ」からの魔除けになると説明し被らせた。だが、一向に効き目はなかった・・・
それどころか、ダニエルの腕にはカマイタチのような切り傷までできたという。さらにレコードの針が下りていないのに、曲がかかっていたことにまで気づいてしまった。
そもそも「ククイ」の話を知らなかったはずのダニエルが、なぜ知らない女の姿を見てしまうのか?エイドリアナにとっても気がかりだったが・・・その見知らぬ謎の女がレコードの側に立つ姿を、ついにエイドリアナははっきりと目撃してしまった!
実家に幽霊がいると確信し、霊媒師・カサンドラに訪問してもらうことに。そして彼女の霊視でも強い気配を持つ女性霊が見えたそうだ。
なんと女性霊の息子の持ち物だった物を返して欲しくて現れるという。そして、そもそもの元凶がなんとあの「マスク」だったのである。
そこでマヌエルにマスクの由縁について尋ねたところ、市場の遺品セールに出ていたものをエイドリアナを驚かすために購入したものであり、魔除けというのは真っ赤なウソ!そしてマスクの元の持ち主は、なんと火事で亡くなった母子だった。
この後、エイドリアナはその母子の墓を探し出し、マスクを返納したという。すると以降、不気味な怪奇現象はなくなった。
なぜその亡くなった母子は、あのマスクにそこまで執着していたのだろうか?いずれにしろ、それが不気味なマスクであっても、持ち主にとっては思い出深い大切な物だったに違いない。
エイドリアナとダニエルにとって、いろいろな意味で忘られぬ恐怖体験として思い出に残ってしまったのがなんとも皮肉な話である。
今日はハロウィーンだが、怪しいマスクの着用にはくれぐれも御用心!
(☆よみらいたー古都奈 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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