UFO

米公聴会でも告発された「UFOのリバースエンジニアリング」とは

墜落したUFOを回収し、その技術についての研究が行なわれているという話は、ロズウェル事件以来広く語られてきた。

それらは、確固たる証拠がなく推測の域を出ず、都市伝説や陰謀論でしか語られることはなかった。しかし近年に入ると、公の場でそうした情報が公開・暴露される機会が多くなされるようになった。回収されたUFOを分析し、その未知なる技術を手に入れるという「UFOのリバースエンジニアリング」は、昨今信憑性を帯びてきたと言われているのだ。

2023年の6月、アメリカ空軍の退役軍人であり、アメリカ国防省の国家地理空間情報局での勤務経験も持つデイヴィッド・チャールズ・グルシュは、「政府が墜落したUFOの回収プログラムを持っていた」と主張して話題となった。そのプログラムでは、現場から回収されたUFOの破片を用いてリバースエンジニアリングし、新たなハイテク兵器を製作するために研究がなされていたという。中には、墜落現場からUFOのパイロットすなわちエイリアンの死体も発見し、その回収も行なったというのだ。

UFOのリバースエンジニアリングとして、よく知られているのはアメリカの極秘航空機「TR-3Bアストラ」だろう。一切公表がなされていないこの機体は、正三角形状で動力はジェット噴射ではなく反重力推進装置であるという。アストラは90年代からフライトを開始したとされており、世界各地において上空を飛行していたり、紛争地において爆破を行なっていたりと、さまざまな目撃情報や映像が残されている。

また、瞬間的に移動するといった報告もなされるように、あまりにも現代の技術とはかけ離れていることから、アストラはリバースエンジニアリングを駆使して作られた、いわば「地球製UFO」ではないかと言われている。このアストラには前進となる「SR-91オーロラ」と呼ばれる機体が存在しており、こちらも極秘開発されたものでマッハ5以上の超音速飛行が可能であると言われている。

UFOのリバースエンジニアリングの話題が初めて登場したのは、80年代であったとされている。ボブ・ラザーという人物がエリア51内の“S-4”と呼ばれる施設で、UFOのリバースエンジニアリングに従事していたと主張して一時話題となった。しかし、この時の彼の発言に一貫性が無く、彼自身が取得していたとする学位も調査において証拠がないとされたことも相まって、忘れ去られることとなった。

しかしおよそ30年の月日を経て、現在UFO(UAP)の情報開示が次々に進められていく中、リバースエンジニアリングの真実味がますます高まっていることは確かだろう。

地球の文明がエイリアンによってもたらされたという超古代史観にもあるように、地球外の技術が人類の発展を促したという説の系譜からみると、このUFOのリバースエンジニアリングもそのきっかけの一つと言えるのかもしれない。かつてのオカルトが徐々にオカルトではなくなってきた現代、果たして真相が明らかにされる時はくるのだろうか。

【参考記事・文献】
・アメリカは新兵器開発のために墜落したUFOの残骸を密かに隠していた!?内部告発から公聴会へ発展!
https://npn.co.jp/article/detail/200030073
・あの元エリア51職員ボブ・ラザーが「UFO技術の真実」を30年ぶりに暴露へ! 推進装置やゼータ星人の謎も公開か!?
https://tocana.jp/2018/10/post_18443_entry.html
・地球製UFO「TR-3Bアストラ」とは?アメリカが作った最新戦闘機の謎
https://cherish-media.jp/posts/9463

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(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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