先日、アメリカ国防総省のUFO調査部門である全領域異常解決オフィス(AARO)は今週、最新の年次報告書を発表した。
この報告書では2022年8月31日から2023年4月30日の間に291件の未確認航空現象に関する新たな報告があったと記されており、AAROが現在調査している膨大な数のUFO目撃情報が概説されている。
AAROの責任者であるショーン・カークパトリック氏によると、今年4月現在でAAROの調査員は合計約800件の目撃情報を受け取っているという。1ヶ月で数十件は新たな報告が寄せられている計算となる。
「ほとんどのUAPに関する報告は、制限された軍事空域に偏っている。この偏りは、アメリカ全土におけるUAP目撃のより多様な地理的分布を示す民間パイロットからの報告によって軽減されている」とカークパトリック氏は語る。
また、UAPの目撃に関連した体調不良の報告はなかったとしつつも、次のように付け加えた。
「軍の目撃者からの多くの報告は、潜在的な飛行の安全性の懸念を提示しており、報告されたUAPが高速飛行や異常な操縦性など、潜在的に1つ以上の懸念される性能特性を示したケースもある」
実際のところ、UFOもといUAPはどこから来ているものなのか。CNNの取材に対し、カークパトリック氏は、「これらの大部分は平凡でありきたりな物体である可能性が高いが、中には外国の活動を示すものもある」と指摘している。
UAP分類の際に様々な指標を用いているのだが、そのうち外国の活動に起因する可能性のある指標に抵触している興味深い事例がいくつか報告されているため、「我々はそれらを懸命に調査している」 と彼は語っている。
「人々が目撃し、我々が追いかけている物体は外国の組織に属する物かもしれない。趣味の人が空に上げただけの物かもしれない。何でもあり得るが、我々は疑わしいものは調査しなければならない」とカークパトリック氏は語っている。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: lasjuly on VisualHunt.com
TOCANA関連記事
「UFOオフィスに毎月数十件の報告」 米国防総省UFO調査機関トップが発言!