怖かった話です。
ある時スペインにいる女の友達を訪ねました。
彼女はお母さんが売春婦、父親は多分コロンビアの船員さんだったという、現在50代後半の女性です。とても綺麗で女優で言うとペネロペクルスのような容姿をした人です。
3日ほど彼女の住むバレンシアに遊びに行き帰りにハリボテの人形を作ったからぜひ持っていけと言ってもらってきました。
まず最初にバルセロナの空港で私のスーツケースが1つなくなってしまいました。カウンターの人がタグをつけ忘れたようで、中には父親のお土産として買った結構値段のする時計も入っておりました。
そして次に日本に帰国すると、喉が痛く後下腹部のほうもヒリヒリする不調な感じがいたしました。
なぜだかわからないのですが、彼女のハリボテに原因があるような気がして、人形は紙で作ってあったので調べてみました。
すると、喉のところに複数の釘が刺さっており下腹部の部分にも複数の釘が打ってありました。
なんだか恐ろしくなってもちろんこの人形を捨てて、彼女からもらった洋服や本も全て捨てました。
何も恨みを買うようなことはしていないのに、なぜこんなことをしたのだろうと不思議でたまりませんでした。
その後何ヶ月か経ってからインドネシア人と結婚している日本人のヨガの先生のところで体験レッスンを受ける機会がありました。その際に何気なく会話の流れでこの話をするとその女性はなぜ彼女がそのようなことをしたかを教えてくれました。
それは『嫉妬』という感情で、自分がスペインに帰って貧しい暮らしをしているのに、私が日本からわざわざ海外に旅行できるほどお金を持っていることが憎らしくてやったのではないかと言う説でした。
もちろんその後彼女との交流は途切れましたが、人に何もしなくても羨ましがられてこういうことも起こるのだと学んだ体験でした。
以上が私の1番怖い体験のお話でした。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 KSさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Claire CJS on VisualHunt