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生きた人間の怖さが結集された怪村!!「犬鳴村」伝説

福岡県北部にある犬鳴峠は、国内屈指の最恐心霊スポットとして名高い「旧犬鳴トンネル」をはじめとして、様々な怪異が起こると言われており多数の都市伝説が語られている。その犬鳴峠の周辺に存在すると言われる怪村「犬鳴村」もその一つである。

犬鳴村は、外界と隔絶された所在地不明の村であると言われている。村の入口には「この先、日本国憲法は通用せず」という看板が立てられ、村には今でも住人たちが生活しており、その住人たちに捕まったら最後惨殺されてしまうというのだ。村人たちはひどい差別を受けてきたために外部との接触を拒み、行政によって地図から存在を抹消された。

また、村の入口にはボロボロのセダン車、その付近には人間の死体が山積みとなっている小屋があり、村内では携帯電話も圏外となってしまい助けを呼ぶことができないという。

犬鳴峠近辺は、現実に事件や事故が多く語られてきた。交通事故が多発する場所としても知られており、1975年に新犬神トンネルが完成した直後には既に心霊の噂が囁かれていたという。特に1988年、複数の少年たちによる旧犬神トンネルでのリンチ焼殺事件は、心霊スポットとして拍車をかけるきっかけともなったと言われている。




また、周辺の犬鳴山は江戸時代に錬鉄のための製鉄所いわゆるたたら場とその作業員たちの住居が存在していた。当時、たたら場の作業員たちは地元民から差別されており、山中にある作業員たちを弔うための「旅人墓(どじんばか)」も”どこの誰とも知らない人”という意味で旅人と表記したと言われている。この墓は、当時から触れると祟られると言われ、近年に至るまでほとんど管理されていなかったという。

青森県の杉沢村伝説の次に広く語られるようになった犬鳴村伝説であるが、亡霊ではなく現在もなお生きて暮らす村人が襲ってくる、といった点でいわば独自性を持っている。リンチという忌まわしい凶行や差別に起因する風評、こうした「生きた人間の恐ろしさ」の結集された記憶が、犬鳴村という伝説を生みだしたのかもしれない。

【参考記事・文献】
・朝里樹『日本現代怪異事典』
・・福岡県の犬鳴山の中にある幕末期の「旅人墓(どじんばか)」を調べてみた
https://www.sougiya.biz/kiji_detail.php?cid=527

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