スピリチュアル

「蝶に囲まれ・・・」

アトラスラジオ視聴歴1年半の新参者、ペンネーム「あだず」と申します。

最近投稿が減ってきたとのことでしたので、あだずの何となく不思議だった話を投稿させて頂きます。

2020年の7月某日、当時都内に住んでいた私は、前日の都知事選の結果にはらわたが煮えくり返っておりました。それでも朝から福祉施設のボランティア研修があり、不機嫌が止まらない状態でしたが参加しました。

研修には50人ほどが集まりました。選挙率でいえばここの半分が投票に行かず、残りの6~8割は現知事に入れたのかと思うと『全員アホか!』 と、机の上に立って叫びたい衝動に駆られたほどです。

怒りの気持ちをコントロールできぬまま、愛想だけが取り柄のあだずなのに、終了後は素っ気なく会場をあとにしました。

そこから自宅までは電車移動の距離ですが、どうしてもイライラが収まらず、気持ちを落ち着かせるために歩いて帰ることにしました。天候は曇り空に小雨も交じり、何よりとても風の強い日でした。

都内とはいえ住宅街から道を反れると公園や空き地など、まだ自然が残っています。歩いているうちに気持ちも少し落ち着いてきました。




小ぶりの鳥居で草に覆われた人けのない神社の広場に出た時、ふと見ると黒アゲハが飛んでいます。強風に羽を委ね、時には逆らいながら流れるように舞っていきます。そんな懸命な姿に目を奪われていたのですが、あ、違う蝶が飛んできた、あ、こっちからも蝶、あらまた! あれ? え? 5、6、7、8頭、黄アゲハ、モンシロ、チャバネ、アカボシ、シジミ、アオスジ・・・。

正確な数や種類が定かではないですが、大小さまざま、30頭以上は目撃したと記憶しています。

最初は、風が強すぎて枝葉にとまれずコントロールを失ってるのかな? とも思ったのですが、次々とあだずの周りを蝶が舞うのを見ているうちに「これは普通の状況ではない」と怖くなりました。そしてハッと気づきました。

その日は義父の命日でした。

主人と共に義父を尊敬していたあだずは、亡くなった後も何かあると「義父だったらどうだろう?」 と問答することがありました。

『これで良いのでしょうか』と心の中で問いかけると、目の前を蝶が飛んでいくこともあり、蝶は義父からのメッセージだと思っていました。

なのにコロナ禍でお墓参りも早々に断念し、都知事選の結果に気を取られ、申し訳ないことにその日はすっかり忘れていたのです。

あぁ、この蝶達は命日を知らせると同時に『そんなカリカリするな!』という義父からの粋なメッセージなんだと思い至りました。

その後何気に蝶に取り囲まれながらも、穏やかな気持ちで帰宅しました。

以前のお便り回で蝶は亡くなった方の化身というお話もあり、もしかすると共感くださるリスナーの方もいるかもしれないと思ったのと、間もなく義父の命日でもあるのでこの話を選んでメール致しました。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 あだずさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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