ハイジャンプ作戦は、1946~47年にかけてアメリカ海軍が行なった大規模な南極観測プロジェクトである。表立っては、南極における基地建設の調査や、人員・機材の動作状況の確認及び研究などを目的としていたとされているが、その時南極においてアメリカ海軍とUFOが交戦したのではないかと言われている。
このプロジェクトは、海軍士官であり探検家でもあるリチャード・バード少将の指揮で行なわれた。当時のバード少将は、初の北極点到達や初の南極点上空飛行の成功を遂げたことで国民的英雄となった。作戦は、バード少将のもと人員規模4700名、13隻の艦船と多数の航空機によって支援されたが、その調査機関では多くの奇妙な現象が報告されたという。
バードの報告によると、はじめに目標とする2700km地点へ差し掛かった瞬間に突然白い霧に包まれたという。その霧を抜けると、眼下に広がるのは緑の大地・ジャングルという信じられない光景であった。はじめ報告を受けた基地の人間は、彼の冗談だろうと考えていたが、あまりに語気を強めたものであったため、信じざるをえなかったという。
そのジャングルは、大きな川が無数にあり、悠然と歩くマンモスの親子の姿までも見られたという。しかし燃料の都合上、バードはその“異世界”とも思える空を飛行し続けるわけにもいかず、Uターンをして引き返すこととなった。そこで再び霧を発見し、飛び込んだ末に元の氷原が広がる上空へ戻っていたという。
このバードによるこのハイジャンプ作戦の報告は、地球の中が空洞になっており別の世界(地下世界)が存在しているとする、いわゆる「地球空洞説」を補強する一つとなっている。それをさらに裏付けるかのように、ハイジャンプ作戦の数年後に再び行なわれた南極観測プロジェクト「ディープフリーズ作戦」においても、立て続けに不可解な報告がなされ、一説ではそれらがすべて極秘にされたという。
地球空洞説は、地球平面説と並んで古代より議論されていた。だが、ハレー彗星の軌道計算などで知られる天文学者エドモンド・ハレーや、ガウスと並ぶ数学界の巨人と称されたオイラーなどが主張を展開したと言われているが、実体験と考えられる証言や、天文学者や物理学者などの近代の名立たる科学的知見を持つ人々による議論などが多く記録されている点が、地球平面説とは異なっているように見える。
南極はまだまだ未知の地である。近年ではGoogle Earthなどでピラミッドのような物体や謎の開口部のような地点が発見され話題となった。バードが見たものは、この地球に本当に存在する地下世界・異世界の光景だったのだろうか。
【参考記事・文献】
都市伝説!南極はなぜ立ち入り禁止なのか?アメリカとナチスの不可解な軍事作戦の謎のまとめ
https://knultra.com/29/
【アトラスニュース関連記事】
【アトラスラジオ関連動画】
(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Kevin M. Gill on Visualhunt.com