現在の龍の原型になった幻獣 猪の顔をした龍「玉猪竜」





中国の古代の遺跡からは、少し変わった生物を象った遺物が出土することがある。

1981年に遼寧省建平県牛河梁で発見された新石器時代(約6000年前)にあたる北方紅山文化の頃の遺跡からは、変わった形状の玉器(古代中国で軟玉を用いてつくられた装飾品)が多数出土した。

中でも注目を集めたものが竜に似ているが顔の短い生物を模した「玉猪竜」の玉器だった。

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国宝档案 《国宝档案》 20110818 红山文化玉器






「玉猪竜」は大きな頭と耳があり、目を丸く見開き口元からはむき出しの牙が覗いているという、まるで豚と竜が融合したような姿で表現される。

この事から、専門家はかつて猪が家畜化された豚が豊作を祈る祭事の供物として用いられたため、神格化されて竜と同一化したのではないかと考えている。

原始的な農業と信仰の融合した形であり、最も古い龍の造形であるとみられているのだ。その証拠に、遼寧省の遺跡から出土した「玉猪竜」の玉器は埋葬者の胸の上に置かれていた。古代中国での龍崇拝の始まりを示すものであるとも言えるのである。

玉器は研究により、地位や権力を現す祭祀の礼器として使われていたと考えられている。玉礼器は階級と地位の象徴であると同時に人と神が交信する仲介物とみられていたため、遺体とともに埋葬されたのではないだろうか。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©CCTV国宝档案官方频道/YouTube




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