まだ夏の暑さが残っているものの、暦の上ではもう9月。既に店では秋のイベントの、例えば10月のハロウィン関連のグッズが売られている。
ハロウィンの本場の海外では、夏場から気合いを入れて準備する所もあるとか。だが、そんな海外でもクリスマス関連のグッズが出回るにはまだ早い。しかし、イギリスはウェールズ地方のとある村でクリスマス・ノームがあちこちの家の前に現れるという事件が起きた。
4日月曜日、北ウェールズ警察の南フリントシャー支部はSNS上に奇妙な注意喚起を掲載した。投稿には一見何の変哲もない小人の人形の写真と共に、「ブロートン地区でクリスマス・ノームが住宅の前庭に置かれているという通報が相次いでいます」 と書かれていた。
クリスマス・ノームは北欧等を中心に言い伝えられている、サンタクロースの手伝いをする小人のこと。皆さんもクリスマスシーズンが近づくと、関連グッズの中に「赤いとんがり帽子をかぶった小人」を見たことがあるかもしれない。今回発見されたものは、このクリスマス・ノームの庭に置くタイプの人形だった。
しかし地元警察はこの人形たちをティーンエイジャーの単なるいたずらと片付けたりせず、むしろ警戒すべきだとしている。
警官の説明によれば、この人形は犯人によって「住人に回収されるかどうか確認するため」に置かれたものである可能性が高いという。犯人は後日人形を置いた現場に戻り、人形の有無を確認する。もし人形が手付かずであった「空き家である可能性が高い」ため、泥棒にとっては魅力的なターゲットに映るという。
同様のターゲッティングは日本でも報告されている。例えば少し前に話題になった「時期外れのクワガタや道端に捨てられたハムスター」の事例だ。これらの変わったものを見つけたとSNSで発言した人のアカウントを辿り、不在の時間を狙って空き巣などを働くと言われ、注意喚起がなされていた。
このことを念頭に置き、同署はノームに関連するか否かにかかわらず、奇妙な動きがあれば警察に通報するよう述べている。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)