こんにちは。
私は霊感らしいものは持っていないのですが、何度か不思議な体験ををしたことはあります。その中で、先日体験した少しせつない経験を紹介させていただきたく、メールさせていただきました。
私は何年か前に些細なことで喧嘩別れしてしまったMという友人がいました。
その人はとても近しい友達でなんでも話せる仲でしたが、その喧嘩以来会うことはありませんでした。2度ほど私のほうからメールをしましたが、Mちゃんから”会える準備ができない”と返事が返ってきただけで、その後二度と会うことはありませんでした。
なぜならその後、彼女はガンで亡くなってしまったからです。
彼女が癌で闘病しているというのは共通の知人から聞いて知っていました。最後に彼女のことを聞いたのは彼女がホスピスに移ったときでした。
彼女の死後、2〜3年経った先日、Mちゃんが夢にでてきたのです。彼女は白いノースリーブのワンピースを着ていました。私たちは以前のように、映画を見に行ったり、カフェでお茶を飲んだりして時を過ごしました。
そして突然彼女が言うのです。“私の友達、最近癌で亡くなったのよ”と。
そこで私はMちゃんも癌で亡くなったのを思い出し、“Mちゃんも癌で亡くなったんだよ”といいました。するとMちゃんはにっこりと笑って“そう、私も癌で亡くなったの”といいました。
そして私はすかさず喧嘩してしまったことを謝り、生前にこうしてあって話がしたかった、と伝えました。そしてMちゃんも同じようなことを言い、またにっこりと幸せそうに笑いました。
そこで私は目が覚めたのですが、目からはたくさんの涙があふれていました。朝の5時半でした。
私は普段、夢をほとんど見ませんし、見てもすぐに忘れてしまうのですが、この夢は今でもはっきりと覚えています。
Mちゃんはもしかしたら生前仲直りできなかったので、夢で会いに来てくれたのかもしれません。
私は苦手な人、気の合わない人とは仲たがいしたり、会わなくなっても一切後悔することはありませんし、思い出しもしないです。しかし、気の合う友達や家族は人生においてとても重要であり、些細なことで喧嘩別れするととても後悔します。
このことがあってから、友達と嫌な雰囲気になっても、この人と会うのは今日が最後になるかも、と思うようになり、気持ちをすぐに切り替えることができるようになりました。そしてどんなに仲が良くても、家族でも、尊敬、礼節、遠慮、感謝を常に忘れず、一度一度の会える機会を大切にするようになりました。
朝会った友達や家族に、また次に会える保証はありませんから。
私の周りにオカルトファンは一切おらず、こんな話をしても、“ただの夢よ”と一笑に付されるのは予想できましたので、誰にもしゃべらずこちらにメールさせていただきました。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 KTさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 まんだむ / photoAC