風の谷のアシタカです。Atlasラジオ毎晩楽しみに聞いております。
今回は私が体験した生き霊についての見解をお話したくメールさせて頂きます。どうぞ最後までお付き合い頂けますようお願い致します。
初めて生き霊の存在を知ったのは10代終わり頃です。
当時お付き合いしていた彼と車の中で大喧嘩し、私はそのまま家に帰りムシャクシャしながらもお風呂に入り寝てしまいました。何時頃かは覚えていませんが、深夜は回っていたと思います。
当時団地の4Fに家族で住んでおり、私は自分の部屋で1人で寝ていました。南側に窓があり、そちらに頭を向けて寝ておりました。
南側には車の通る道路が東西に走っており、その向こう側は公園になっています。
真夜中〔ザッ ザッ〕と遠くの方から何かを擦るような音が微かに聞こえて来ました。その後は段々近づいて大きくなりサンダルがアスファルトを引きずりながら歩いているように感じました。
寝ていた私の意識が段々覚醒して来ました。
その時「ドンドン」勢いよくドアをノックする音が聞こえ、反射的にベッドから飛び起きるのと同時に家の黒電話が鳴りました。(まだ携帯は普及していなかった時代です)急いで電話に出ると彼からでした。
「喧嘩した後、車を闇雲に走らせていましたが、ムシャクシャも取れて来て家に帰ろうと田んぼ道を走っていたところ誤って田んぼに突っ込んでしまい、脱出出来なくなり、胸を打った痛みを感じながら重たい足を引きずるようにアスファルトの道を歩いて家まで帰った。その間、大変な事になってしまった。◯ちゃん(私)に知らせなきゃ!」と思いながら道を歩いたとの事でした。
その時履いていたのはビーチサンダルで、私が聞こえていた引きずるような足音は彼の履き物の音だったのだと直感しました。
ただ一つだけ謎が残るのは、ドアを誰がノックしたのか?という事です。私がドアを開けた時、廊下には誰もいなかったし、あの数秒で家族の誰かがドアをノックして自室に戻る事は不可能です。
翌日家族にも聞いてみましたが、夜中に起きた者はおりませんでした。
想いの強さは、物理的な現象をも起こすものなのかもしれませんね。
次に生き霊の存在を目の当たりにするのは、30代の頃です。
当時私は「ブラック」と言われるような過酷な職場で働いていました。私と同時期に入社した女性Aさんがおりました。とても綺麗な大人しい方でいつも『アシタカさんはいいね。みんなから頼りにされて』と言われていました。
同じ会社でも彼女とは仕事内容が異なり、彼女は暇で時間を持て余し、その他の方々は忙しかったために彼女はポツンと放置されているような状態なのに対して、私は周囲の諸先輩方々から矢継ぎ早に仕事を回され四苦八苦しながらも冗談を言ったりと、コミュニケーションは取れていました。
ある晩、私は事務所で1人夜の当番をしていました。どっさり溜まった書類の整理に嫌気を感じながらも終わらないと帰れないので必死に作業をしていました。
私の席からミーティングルームが見えるのですが、中に黒い人影がなんとなく目の端で見えました。気のせい?と思うも、また目の端に見えます。姿は西洋のお葬式で見られる貴婦人のような服装で顔は下を向いていました。
何度かやり過ごしましたが、段々と憎悪に似た感情が伝わって来るようになりました。怖くなり、違う方の席に移動しミーティングルームが見えないようにしました。
次の瞬間、その物体はAさんの席に座り背中からゴウゴウと黒いモヤのような物を出しはじめました。
Aさんだ︎そう直感しました。
もう怖くて、怖くて︎・・・明日の朝早く来て書類を整理すればいいやと、そそくさと職場を後にしました。
Aさんは日頃優しく接してくれていたけど、こんなにも私を憎んでいたんだなと悲しい気持ちになりました。
それから同じ職場で、朝後輩のB君に仕事を依頼し、『わかりました』と返事をもらいました。午後、B君の姿が見えないので何気なく周囲に『B君帰って来ないね。どこ行くって言ってた?』と聞くと周囲から爆笑。
『何言ってんですか?B君今日は休みで朝からいませんよ。』と・・・
『えっ?でも私、朝仕事をB君に…』に言いかけるも『忙しすぎてボケたんじゃないですか?』とまた周囲は爆笑。でも間違いなくこの席に座ってて会話したんです。
B君は誠実で仕事もでき、信頼のおける人物でした。きっとやりかけの仕事が気になって生き霊を飛ばしちゃったのかな?その生き霊とたまたま周波数が合ってしまったのかな?と思いました。
そして最後にまたまた同じ職場ですが、口の悪い事象お局のおばさまが休みの日の出来事です。
いないはずのおばさまがご自身の席に座って必死にパソコン画面を凝視している姿が目の端にちらつきました。顔を上げると姿は見えませんが、それから何度も私の目の端にチラチラと映り込んで来ました。
周囲からは煙たがらていたおばさまですが、月1の締め日間近という事もあり、仕事が心配だったのでしょうね。嫌いなおばさまでしたが、責任感のある人なんだなぁと思いました。
生き霊の話はまだまだあるのですが、この辺で締めさせて頂くと、私はこれらの事象を体験し、人の想いのパワーを知り少し身構えるようになりました。
美輪明宏さんが、人間関係は腹六分で!と仰った意味が腑に落ちました。どんなに仲が良くても逆に相手の粗が見えてしまいますし、嫌いだと思っている人にも必ず良い点があります。
人付き合いの浅深にこだわらず、その時自分に出来る精一杯の気持ちと礼儀正しい振る舞いで誠意を持って対応する事。そしていい人ぶらず出来ない事は丁重にお断りする勇気。
多々反省点はございますが、日々胸に留めて行動するようにすると、心を掻き乱されるような事象は少なくなったように感じます。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 風の谷のアシタカさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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